まずは単純なデフラグの効果を知る
「Diskeeper 2009」のコンソールはエクスプローラライクなインターフェースになっている。上部にメニューバーとツールバーを用意し、メイン画面は3ペイン構成。左側にタスクを選択する「起動パネル」、右側上部にHDDを選択する「コンピュータパネル」、右側下部にはボリュームの状態や設定を表示する「ボリュームパネル」がある。
まずは、デフラグ前の状態をチェックしてみる。「CrystalDiskMark」(作者:ひよひよ氏)でHDDの速度を計測すると、連続読み込みは毎秒50.66、連続書き込みは毎秒49.98MBだった。続いて「PassMark Rebooter」(開発:PassMark Software)でWindowsの起動時間をチェック。10回の平均は98.5秒だった。
続いて、「Diskeeper 2009」でCドライブを分析してみたところ、断片化していることを表す赤い部分がたくさんあった。なかなか混沌とした状態のようだ。
デフラグだけでは、HDD本来の性能が出せない!?
早速手動でデフラグを実行してみた。すると、「マニュアルデフラグモードは自動デフラグモードよりも効果が低い」というメッセージが表示された。このソフトは自動実行の際に、本領を発揮するようだ。デフラグ完了後、「Diskeeper 2009」で分析したところ、グラフが真っ青になり、正常な状態になったことが分かる。非常に気持ちがいい。
CrystalDiskMarkでHDDの速度を計測すると、連続読み込みは51.92、連続書き込みは48.50MB/秒だった。読み込みが1%向上、書き込みが1%ダウン。計測ごとにわずかなぶれが発生するものの、誤差範囲という感じだった。続いて「PassMark Rebooter」でWindowsの起動時間をチェック。10回の平均は97.1秒だった。平均で1%高速化したが、単純なデフラグで得られる効果はこの程度である。