動画でもマニュアル露出補正機能が欲しい
動画撮影はD90と同じ。最大1280×720ドットで記録できるほか、640×424ドット、320×216ドットでの記録も選択できる。
1シーンあたりの最大連続記録時間は、1280×720ドット時で5分、ほかの解像度では20分となる。フレームレートは共通で24コマ/秒で、圧縮方式はMotion JPEG(.avi)だ。
参考までにD5000で撮影した動画のサンプルを用意した。zip形式で圧縮してあるので、ローカルパソコンなどに保存して解凍してほしい。
映像のラティチュード(露光寛容度)の広さはさすがだ。動画記録中はAFが動作しないのは残念だが、画質的には実用性が高い。
ただ、露出設定は完全にオートになってしまうため、絞りやシャッターの調節はできない。他社製デジイチでも同様だが、今後動画機能を押していくならマニュアルでの露出補正機能が欲しいところだ。
目で見た明るさを再現する
アクティブDライティング
D90譲りの機能はほかにも多く搭載されている。たとえば、ニコン製デジカメでお馴染みの「アクティブDライティング」は、「オート」「より強め」「強め」「標準」「弱め」「なし」から選択可能だ。
逆光時やハイコントラスト時に、ハイライト部分はそのままに暗部を持ち上げたり、ハイライト部分を抑えたりでき、見た目に近い印象の絵を撮ることができる。
アクティブDライティングの違い
上のサンプル画像を確認すると、ハイライト部分の白飛びが抑えられているのが分かる。見た目の印象に近くなり、階調の広い画像が得られる。基本的にオートにしていれば問題ないが、コントラストの高いシーンで強めに切り替えるなどすれば、より印象に近い画像になることがある。
「自動ゆがみ補正」では、樽型収差や糸巻き形収差の補正が可能だ。ワイドレンズや廉価版レンズでは収差が目立つものが多く、レンズキットに付属する標準ズームも広角側ではけっこうな樽型収差が見られる。自動ゆがみ補正でこれらが解消される。
なお、GタイプとDタイプのレンズに対応するが、全てのレンズに対応するわけではなく、PCレンズやフィッシュアイ、一部のレンズでは非対応だ。