有名メーカーも含めた総合成績発表!
第5回で発表した有名メーカーの実験結果も合わせて見てみよう。
終止電圧の1.8Vのラインを見ると、寿命面ではトップ5とそれ以外のグループに分かれているのがよく分かる。
実験終了が48分を越えたロングライフのパナソニックのアルカリとファミリーマートは、前半12分こそグラフに違いがあるが、それ以降はほぼ同じ軌跡を描いている。もしかするとファミリーマートに供給しているのはパナソニックなのか? と思わせるほどだ。
第3位は、ミニストップ/イオングループの電池。1位~8位まですべて国産の電池だが、唯一、タイで生産された電池がランクイン! 豆電球の結果では「タイの生産ラインは中国に負けてるじゃん」みたいな発言をしたが前言撤回! 大電流で性能が発揮できるようにチューニングされているようだ。
また第4回目の連載で、豆電球の連続利用実験から「セブンイレブンの電池は富士通 G PLUSベースのOEM品じゃないか?」と推理したが、それを裏付けるような結果が出た。それが、4位のセブンイレブンと5位の富士通 G PLUSだ。電圧の変化では分かりづらいが、次の寿命一覧グラフを見てみると、ほぼ一致している。
寿命を元に1分あたりのコストをまとめたのが、次のグラフだ。
100円ショップ軍団が軒並み短命だったため、有名メーカーの方が経済的な場合が多々ある。寿命とコストを考えると、「動けばオッケー!」という機器の場合、セブンイレブンかミニストップが最適だろう。
どれだけミニ四駆を早く走らせるか? 大電流を取り出せるか? という点は、次のシャーシダイナモで測定した速度グラフを判断基準にするといいだろう。
注目すべきは200km/hオーバーで走れる黄色い線の富士通 R SPEC、それを追うオレンジの線のパナソニック エボルタだ。また、少し速度は落ちるものの、終止電圧まで100kmオーバーで走行できる富士通 D RANGEも大電流を安定して取り出せる。富士通 D RANGEの宣伝に偽りなし! まさに大電流向けに特化した電池なのだ。
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