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勝手広告・神酒大亮監督が語る「もっと勝手に!」

2009年05月06日 12時00分更新

文● ワクテカ編集部

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量産された才能という宝が、埋もれてしまっている

―― ちょうど1年前に株式会社ムービーインパクトという形で勝手広告を法人化して「仕事」にしていますよね。

インフォマーシャル型広告の一環として、今春にはケータイ版のECサイト「ワンミニ」を開設する予定という

神酒 「勝手広告がブレイクした」のより、実は「株式会社を作ろう」が先だったんですね。

「ネットの映像広告は絶対にコンテンツ型になる」という確信があったので「バイラル広告の会社を作ろう」という思いがあったんです。

 正確に言うとコンテンツ型(勝手広告のようにPRそのものを娯楽にする)とインフォマーシャル型(テレビショッピングのように、商品情報そのものを広告する)に2極化するだろうということです。いわゆるプッシュ広告、プル広告ですね。

大抵の勝手広告はオフィス内で収録された映像を使用している

 ただ、そういう広告制作会社としての側面はもちろんあるんですが、最終的には勝手広告を作れるようなクリエイター、作り手を組織化したいと思っているんですよ。

 毎年1万人近くの作り手が(学校を卒業して)社会に出てくるわけですよね。それに対して彼らを求める企業の数は圧倒的に少なくて、その9割が東京なんです。

 せっかくコンテンツを作れるのに、それを使った仕事がない。みんながDVDを作って売れるかと言ったらそうではない。才能という宝が量産されているのに、ただただ埋もれていってしまっているという状態です。それを何とかしたいという気持ちがあります。

現在は「才能という宝が量産されているのに、ただただ埋もれていってしまっているという状態」

 その意味で「企業が一般公募で動画を集めて賞金を出す」という仕組みではなくて、「あなただからこの商品の作品を作ってほしい」という仕組みが絶対に必要だと思うんです。現在はクリエイターズギルドさんやロフトワークさんなんかもありますが、そんな中でバイラル広告の作り手組織という1つの窓口になれたらと思っているんです。

 YouTubeやSkypeなどのツールを使いこなし、地方在住の作り手さんにもしっかりした仕事を与えたいというのが法人としての目標ですね。まずはコンテンツ型広告に興味のある方から連絡が欲しいです。監督や音楽をやっている方、俳優の方、連絡してください!

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