インターネットイニシアティブ(IIJ)は4月27日、法人向けダイヤルアップ接続と個人向け接続サービスのユーザー向けに、「IPv6仮想アクセス」の無償提供を開始した。これは、「PPTP(Point to Point Tunneling Protocol)」によるVPNトンネルにIPv6パケットを通す「IPv6トンネリングサービス」で、Windows Vista SP1以降を搭載するPCから利用できる。
IPv6仮想アクセスでは、ユーザーのPCとIIJの「IPv6仮想アクセスサーバー」をPPTPで結び、その中を経由してIPv6インターネットと接続する。PPTPのパケット自体はIPv4なので、ユーザーのIPv4のネットワークをそのまま利用できる。加えて、PC側はWindows Vista標準搭載のPPTPクライアントを使うため、特別なソフトウェアのインストールも不要だ。
同社では以前より、法人向け接続サービスを中心に「IPv6ネイティブ接続サービス」や「IPv6トンネリングサービス」などのIPv6サービスを提供している。しかし、これらのサービスを利用するには、ユーザーのネットワークをIPv6対応にしたり、トンネリング機能を持つルータを別途用意する必要がある。こうしたサービスと比べると、今回のIPv6仮想アクセスは、特別な用意が何もいらない手軽にIPv6を利用できるサービスといえる。
また、データ通信サービスのユーザーに提供されるネットワーク接続ツール「IIJモバイル セキュアリンク」を利用している場合、このツールに追加される「IPv6接続」ボタンをクリックするだけでIPv6仮想アクセスが開始される。WindowsのPPTP設定を操作することなく利用できるため、さらに手軽に利用できるだろう。
IPv6仮想アクセスに対応するサービス
- IIJダイアルアップアドバンストサービス
- IIJモバイルサービス/タイプD
- IIJモバイルサービス/タイプE
- IIJ4U
- IIJmio FiberAccess/DFサービス
- IIJmio FiberAccess/SFサービス
- IIJmio FiberAccess/DCサービス
- IIJmio DSL/DFサービス
- IIJmio DSL/SFサービス
- IIJmioモバイルアクセス
- IIJmioモバイルアクセス/PRO
- IIJmioモバイルアクセス/3G
- IIJmioモバイルアクセス/無線LAN
- IIJmio 高速モバイル/EMサービス
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