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トンネルに強さを実感

ウィルコム無線LANオプションでつなぐ、N700系の無線LAN

2009年04月30日 11時00分更新

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東海道新幹線 全17駅の待合室でも無線LANが利用可能に

 N700系車内での無線LANサービスと同じタイミングで、東海道新幹線 東京~新大阪間の全17駅コンコース待合室でも無線LANが利用できるようになっている。しかし、一部の主要駅では今までも利用することができていたわけで、いわば従来のサービスが拡張されたともいえる。そこでまずは、今回のダイヤ改正前後で何が変わったのかを実際にサービスを提供する事業者ごとに整理してみたい。

三島駅にて。三島駅は、新幹線改札内の待合室(改札階)で無線LANが利用可能になった(左)

 2009年3月14日のダイヤ改正以前は、ドコモ公衆無線LANサービス(Mzone/mopera U)、BBモバイルポイントが主要6駅(東京駅、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅)で利用可能だったが、これが改正後は全17駅に拡大。フレッツ・スポットも主要6駅で利用可能だったが、こちらは全駅で利用可とはならず、特に変更点がない。ホットスポットとUQ Wi-Fiについては、改正前に全く使えなかったのが、新たに全17駅で利用可能となった。ホットスポットはウィルコム無線LANオプションのベースとなるサービスなので、ウィルコム的に見ると東海道新幹線関連のエリアは大幅に強化されたことになる。

アクセスポイントは待合室内のカフェ前の天井に設置されている(パナソニック製 ES-7HD4)。このアクセスポイントは共用型で、mobilepoint(BBモバイルポイント)、0033(ホットスポット)、docomo(ドコモ公衆無線LANサービス)、UQ_W-Fi(UQ_Wi-Fi)の4つのSSIDをブロードキャストしていた。待合室はそれほど広くないので、1つのアクセスポイントでも十分カバーできるものと思われる

静岡駅にて。静岡駅は、改札階から階段を上がった(=ホーム階から下がった)フロアにある待合室で無線LANが利用可能になった(左)。待合室にはスターバックスコーヒーや駅売店が併設されていて、三島駅と比べると座席の数も多い。正面入口から見て、左手奥の壁面にアクセスポイントが設置されている(右)。アクセスポイントは三島駅と同じパナソニック製のES-7HD4(右)

新幹線停車駅のうち、東京駅、品川駅などの主要6駅のコンコース待合室では、車内で見える4つのアクセスポイントに加えて、フレッツ・スポットのアクセスポイントも確認できる



イー・モバイル VS E700系の無線LAN 新幹線乗車中のデータ通信速度対決!

 N700系の無線LANサービスはトンネル内でも安定した接続ができるのがセールスポイントだが、実際にワイヤレスWANサービスと比べてどのくらい優位性があるのだろうか。今回は、4月12日(日)の東京駅8:30発博多行き、のぞみ13号の16号車に乗車して、イー・モバイルのデータ通信サービスと比較してみた。なお、当日の車内の混雑状況は、指定席の窓側席はすべて埋まっていたが、通路側や中央の3人掛け席は空席が目立つレベルであった。

2人がけ窓側席のテーブルを広げ、2台のノートパソコンを並べてスピードテストを実施した

N700系車内の窓側席足下には電源コンセントが設置されている。ノートパソコンの電源としても、携帯電話の充電用にも心強い限りだ

 速度比較の方法は、似たような性能の2台のノートパソコンを並べて、一方ではN700系の無線LANサービスに、もう一方ではイー・モバイルに接続。東京~京都間でおよそ5分おきにブロードバンドのスピードテスト(「gooスピードテスト」)を同時に実施し、下り速度を記録した。今回は5分おきの測定なので、テスト開始から4分経っても終了しない場合はタイムアウト扱い(0Mbps)としている。

 測定に用いた機材は、パナソニック製の「Let's note CF-R3F」(イー・モバイル:D01NE)と東芝製の「NB100/H」(内蔵無線LAN:Atheros AR5007EG)。無線LANサービスは、BBモバイルポイントを利用した。

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