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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009 第2回

知ったかは恥ずいゼ

アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2009【マザーボード編】

2009年04月30日 22時30分更新

文● Jo_Kubota

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AMD環境で選ぶチップセット

 続いてAMD環境だが、こちらの選択肢はAMD純正以外に、NVIDIAという選択肢がある。現在主に販売されているマザーボードで採用されているチップセットは次のようなものがある。

Phenom II/Phenom/Athlon X2対応チップセット一覧
CPU チップセット DDR2/DDR3対応 内蔵GPU 対応SB
Phenom II
Phenom
Athlon X2
AMD 790FX CPUに依存 - SB750/SB600
AMD 790X - SB750/SB600
AMD 790GX Radeon HD 3300 SB750
AMD 780G Radeon HD 3200 SB750/SB700
NVIDIA nForce 790a SLI - -
NVIDIA GeForce 8300 mGPU GeForce 8300 -
NVIDIA GeForce 8200 mGPU GeForce 8200 -

 表を見ると分かるが、AMD環境は、グラフィックス内蔵チップセットが多く、コストパフォーマンスに優れたPCを構築するのに最適なラインナップが揃っている。グラフィックス内蔵チップセットのGPUパワーは、どれも大きな差はなく、そしていずれもパフォーマンスは、エントリークラスのビデオカードと同程度のパフォーマンスを発揮する。軽めのオンラインゲームなら、どのチップセットでもサクサクこなせるだろう(もちろん、GeForce 9600 GTなどのビデオカードには及ばないけれど)。

ASUSTeKの「M4A79T Deluxe」は、Socket AM3に対応。チップセットは「AMD 790FX」+「SB750」を採用

 また、AMDチップセットの中で780G以外は、CrossFireXをサポートしているが、NVIDIA SLIを構築する場合は、「nForce 790a SLI」くらいしか選択肢がない状況となっている。世の中の流れ的に、SLIは、Core i7+Intel X58 Expressで、という風潮があり、AMDのCPU(Phenom II)でSLIを構築するのは難しくなっている。そのためAMD環境で、ハイパフォーマンスなグラフィックス環境を目指すなら、ATI Radeon HD 4000シリーズでのCrossFireXを利用することになる。

CrossFireX構成のRadeon HD 4670のイメージ写真

AMDチップセットを選ぶコツはサウスブリッジにあり

 Phenom II X4 955 Black Edition(関連記事)の登場により、ようやく盛り上がってきた、Socket AM3対応マザーボードだが、ほとんどのマザーボードが、AMD 790FX、もしくはAMD 790GXであることが多い。ノースブリッジとなるAMD 790FX/GXに問題はないものの、注意したいのは、組み合わせられるサウスブリッジの型番だ。
 Socket AM2+対応マザーボードでは、AMD SB600やSB700が使われていることが多かったが、最近登場したAMD SB750は、SB600/SB700で抱えていたCPUのオーバークロック耐性や、RAID 5のサポートなど、いろいろな問題が解決しているためかなり信頼性が向上している。よって、Socket AM3/AM2+対応マザーボードを購入する場合は、メインとなるノースブリッジではなく、サウスブリッジの型番に注目して選ぼう。

サウスブリッジにSB750を搭載するGIGABYTEの「GA-MA790XT-UD4P」。Socket AM3対応で、価格も安価

(次ページへ続く)

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