シンプルさへのこだわりは感じるが……
シンプルな操作性を追及しているのは、特に初心者にとってはいいことだと思う。だが、ゆえにこれまでのビデオカメラに慣れている身には、再生やメニューの送り/戻しなどがすべてタッチ操作となったことが、若干まどろっこしいと感じた。
ボタンが減ってタップ操作の回数が増えれば増えるほど、操作を煩雑に感じるようになってしまう。では、単純にボタンを増やせばいいかというと、そうではない。
たとえばメニューや画像再生の送り/戻しにズームリングを使えたりすると、操作性は変わってくるはず(現状、リングは光学ズームや地図表示時のズームなどでのみ利用できる)。そのあたりの新たな操作性の開拓を期待したい。
GPSとハイビジョン映像を
1台で気軽に楽しめる
位置情報付き画像は各種地図ソフトや写真共有サービスなどによって活用されはじめ、GPS内蔵カメラやGPSロガーも普及してきた。
一方で、ビデオカメラの主流はフルハイビジョンになりつつあり、ウェブの動画配信でもハイビジョンクオリティーで視聴できるサービスが登場し始めている。
HDR-TG5Vは位置情報とハイビジョンが融合した最先端のビデオカメラだが、それをビデオカメラ初心者でも気軽に楽しめるように考えられている。
そして、カメラ単体でも地図を表示して画像の撮影位置を確認できるという面白さは、ビデオカメラユーザーに新しい楽しみを提供したものと言えるだろう。