ケータイ本体だけじゃないiidaの世界
iidaが取り組むのは端末本体だけにとどまらない。another work*sでも取り組んでいた、ケータイ周辺の生活にまつわるプロダクトデザインへもリーチしている。
たとえば小型プロジェクターの「Mobile Pico Projector」は、G9と同じ岩崎氏がデザインを手がけている。G9がターゲットとする30~40代の仕事をしている男性に必要なケータイの周辺機器、ということでプロジェクターが選ばれ、写真や動画をちょっとした場で見せながら話をするスタイルを提案してくる。
一方でケータイを使う人は必ず持っている充電用のアダプターも、自分の好みに合わせて選べるようにカラフルなカラーバリエーションをそろえてきた。特に緑はエコのイメージに合わせて、コードに葉っぱを付けられるオプション付きにした。
単純な話、ACアダプターにはなぜ黒しかなかったのだろう、と思うのと同時に、自分の好きな青には白い雲を付けたらどうか、白だったら綿菓子みたいになったら面白い、ピンクなら花びらを付けるべき、というイマジネーションが広がり、ケータイを充電するたびに楽しさが生まれる。
iidaが伝えようとしているケータイのスタイルは「日常の中で感性が動く」ということだろうと感じた。
Mobile Pico Projectorのデモ
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