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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第70回

iidaで革新性から調和へ進化するケータイ

2009年04月25日 13時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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ケータイ本体だけじゃないiidaの世界

 iidaが取り組むのは端末本体だけにとどまらない。another work*sでも取り組んでいた、ケータイ周辺の生活にまつわるプロダクトデザインへもリーチしている。

モバイルプロジェクター

G9とプロジェクターのデザインのマッチングから醸し出されるキャラクターの強さが見える

 たとえば小型プロジェクターの「Mobile Pico Projector」は、G9と同じ岩崎氏がデザインを手がけている。G9がターゲットとする30~40代の仕事をしている男性に必要なケータイの周辺機器、ということでプロジェクターが選ばれ、写真や動画をちょっとした場で見せながら話をするスタイルを提案してくる。

 一方でケータイを使う人は必ず持っている充電用のアダプターも、自分の好みに合わせて選べるようにカラフルなカラーバリエーションをそろえてきた。特に緑はエコのイメージに合わせて、コードに葉っぱを付けられるオプション付きにした。

 単純な話、ACアダプターにはなぜ黒しかなかったのだろう、と思うのと同時に、自分の好きな青には白い雲を付けたらどうか、白だったら綿菓子みたいになったら面白い、ピンクなら花びらを付けるべき、というイマジネーションが広がり、ケータイを充電するたびに楽しさが生まれる。

カラフルなACアダプタ

いままで黒だったことを疑いたくなるカラフルなACアダプター。緑だけでなく他の色にも装飾を付けたくならないだろうか?

 iidaが伝えようとしているケータイのスタイルは「日常の中で感性が動く」ということだろうと感じた。


Mobile Pico Projectorのデモ

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