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Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第5回

省電力とハイパフォーマンスを両立するXeonのパワーを活かせ

今導入するならこれ!Xeon 5500番台搭載サーバ【第2弾】

2009年04月23日 09時30分更新

文● 大谷イビサ、金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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続々増えるXeon 5500番台サーバ

 その他、日本コンピューティングシステム(JCS)が1U/2Uラックマウント型、タワー型サーバに加え、サーバ、ストレージ、スイッチまで統合したモジュラ型サーバ「Type 6U-XMF2」を新たに投入。ぷらっとホームもXeon L5520を搭載する1Uラックマウント型の「CloudStation E」を発表している。

冷却効率にも配慮した「CloudStation E」

 また、ユニークなところではシスコのサーバ市場参入として話題になった「Cisco Unified Computing System」のブレードサーバでもXeon 5500番台が導入されている。特に注目したいのが、48のメモリスロットをメモリ拡張サーバと呼ばれるモデル。4スロットを1スロットとして扱う同社独自技術により、最大384GBという大容量メモリ容量を実現する。

シスコのCisco Unified Computing SystemもXeon 5500番台がベース

 ストレージ分野でも、4月16日にEMCが発表したハイエンドストレージ「Symmetrix V-Max」は、Xeon 5500番台を搭載している。PowerPCベースのソフトウェアを移植して、Xeon 5500番台に乗り換えたとのことで、そのパフォーマンスや消費電力への期待は相当に高かったようだ。

仮想化対応が大きなキモ

 今回、Xeon 5500番台搭載のサーバを調べてみると、改めて仮想化への期待が浮き彫りになった。仮想化によって不足することの多いといわれるメモリの搭載容量が一気に引き上げられたほか、ネットワークインターフェイスが増加されたり、組み込み型ハイパーバイザに対応することで、仮想化によるサーバ統合はかなり実現性も高くなってきた。性能や機能面で向上したVMware vSphereやHyper-Vの新バージョンの登場とともに、こうした仮想化対応はユーザーに大きく訴求すると思われる。また、省電力への取り組みも本格的に進められており、電力消費やエコロジーを特に意識する企業であれば、買い換えをきちんと検討すべき材料となるだろう。

「不況を吹き飛ばす」という意気込みで投入された謳われるXeon 5500番台が、今後どれだけユーザーに受け入れられるか、注目したいところだ。

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