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かーずさん、コレどういうことですか? ― 第1回

「ブラックジャックによろしく」は大丈夫なのか?

2009年04月24日 17時00分更新

文● かーず

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馬鹿もーんっ…! 通るかっ…こんなもん…っ!

 それに佐藤先生はWebサイトのプロフィールでモーニング編集部との軋轢を書かれてますが、どうも編集者・出版社不信のようで、これらを介さずに漫画を出したいとなったらもう同人誌しかないのでは?

 今回の配信も、作者→読者の直接のバイパスという点で同人的だと思いますけど、それにもまた引っかかりを覚えるんですよ。

 僕はクリエイターが0から1を生み出す事に尊敬の念を忘れないようにしているんですけど、同様に1を10にするのは編集者で、10を100にも1000にもするのは出版社だと思っています。

 種を植えたのは佐藤先生で、それを発芽させて大樹まで育て上げたのは佐藤先生+担当編集+講談社の三者による共同作業だと。

 編集者はアイディア出しや資料集め・取材を手伝い、出版社は漫画雑誌が大赤字で売れない時代にリスクを背負ってお金をかけて雑誌に掲載・広報宣伝費を負担する。

 そうしてみんなで育てた「ブラックジャックによろしく」を、大成功したからと言って今度は自分のサイトで有料配信というのは「ズルくない?」と思ってしまう。

 たとえば、

 L'Arc-en-Cielが「次のアルバムからはコミケ二日目の個人サークルで売ります」とか言い出したらファンからは暴動が起こるでしょ?

 佐藤先生にしてみれば、もう十分に儲けさせたから版元への恩義は返したということかもしれないんだけど……ねぇ。

 「ビッグコミックスピリッツ」に初出掲載、単行本もおそらく小学館から出るとは思うんですが、逆に僕は「この配信をよく出版社が許可したな」という小学館の太っ腹さを実感。ひるがえって、講談社にしてみれば「カイジ」に出てくるチンチロリンの班長よろしく、

馬鹿もーんっ…! 通るかっ…こんなもん…!

 と言いたい心境でしょう。

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