みなさんお待ちかねの“おまけの話”
インテル 鈴木氏のXeon解説の後、インテルの“神様”こと天野氏がライターの高橋氏とともにインテルセッション後半を担当。先ほどまでのサーバー系の話とは打って変わって、天野氏の担当分野であるクライアント系の話(「Core i7」や「SSD」について、営業用資料を用いて解説)を中心に、既存の製品ラインナップについて解説を行なった。その後、来場者一同が期待していた“おまけの話”に突入。以下ではその様子をそのまま文章に起こしてみよう。
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天野氏が用意した「愛」と「祝 7・5・3」という特徴的なスライドを見せ
天野氏「これは、どういう意味でしょう?」と高橋氏に質問
高橋氏が言ってもいいんですか?と言いながら、
高橋氏「愛七五三(無意味なんで……)ということはないんで、愛と7で“i7”のことですよね!?」
天野氏「はぁ(笑)」
高橋氏「それを読み解いていくとですね、“i5”ということに」
天野氏「よくわからないです。(笑)」
高橋氏「さらに読み解いていくと“i3”ということなりそうですね」
天野氏「そうなんですか?(笑)」
高橋氏「えっ、言ってもいいんですけど、次の月から私の原稿がすべてなくなるとかいうことはないですよね?(笑)」
天野氏「それは分からない(笑)」
高橋氏「“i7”はすでに出ていて、“i5”っていうのはまだ出ていないですよね?」
天野氏「なんですかソレ?(笑)」
高橋氏「Lynnfield(リンフィールド)でしたっけ? Lynnfieldというコードネームで今走っているCPUがあるとモレ聞いたことがあります。」
天野氏「私もモレ聞いて、知っているかもしれない(笑)」
高橋氏「それが“Core i5”になるというのが業界の中でものすごい言われている。」
天野氏「それはサッパリ分からない(笑)」
高橋氏「ちなみにLynnfieldについてどんな話をモレ聞いていますか?なんとなく……、全部私に言わせて私に責任を押し付けるつもりじゃ(笑)」
天野氏「そんなことない、そんなことない(笑)。コレを見てウチの社員誰も答えられないと思いますよ(笑)」
高橋氏「あなたも社員じゃ?(笑)」
天野氏「ボクも社員ですね(笑)」
高橋氏「“Core i5”というのは、もしかしてCPUコアにプラスなんぞ入っている?」
天野氏「えっ、ナンも入ってないです。」
高橋氏「おかしいな……、あっ、そうか、アレはアレか、Clarkdale(クラークデール)のほうか」
天野氏「うっ(一瞬絶句)、そいうのあったのかな?」
高橋氏「私がモレ聞いている話。(再度確認の意味を込めて)本当にコレ、大丈夫なの私言っても?」
天野氏「大丈夫ですよ!」
高橋氏「“Core i3”という方」
天野氏「えっ、なんですか?」
高橋氏「えっ、なんかね、本当にハシゴはずされているような気がする(笑)。あくまでライター個人として聞いている話では“Core i3”というClarkdaleにはCPUコアにグラフィック機能が入ってくると。」
天野氏「なんか、いろいろと勉強されてますね。」
高橋氏「いやいやいや(笑)、そりゃまーねー。それで“Core i3”というのはいつぐらいに? まっ、なんか出たらいいなというのは?」
天野氏「なんか、来年とか(スライドに)書いてありますね」
高橋氏「“Core i5”は? 出るといいなというは? 気持ち、気持ち」
天野氏「気持ちね……“秋”!」
高橋氏「秋ぐらいに出るといいなって感じですよね?」
天野氏「はい……。あんまり言うとですね、後でスゲー怒られると思うんですよ」
天野氏「ちなみに今日は何も通していません、(社内)レビューを」(※社内の事前審査のようなものだと思われる)
天野氏「かなり確信犯でやってます(笑)。最近いろんな人から聞かれて答えるのもなんだし、とりあえずこっそり書いておこうかなと洒落っ気を1枚入れてみました(笑)」
高橋氏「大丈夫です。私もバカじゃありません。一応検索かけてとちゃんと某巨大掲示板なスレが立っていることを確認してきましたから(笑)」
高橋氏「私だけが悪いんじゃない(笑)。あのー、帰ったら検索してみてください」
天野氏・高橋氏「ググってください(笑)」
以上のような漫才さながらの軽妙なスレスレ(アウト!?)トークを展開。サーバー系イベントに来場する比較的自作PC上級者は、今後のインテルCPUのロードマップをしっかりと把握したものと思われる。
旭エレクトロニクスによる裸眼立体視システムの解説
旭エレクトロニクスの裸眼立体視システムの解説セッションでは、同社 鬼頭氏が、Tridelity社製のディスプレイとソフトを用いて裸眼で3D映像を体験することが可能とアピール。ただし、専用ディスプレイが70万円からと非常に高価であるとした。同社では主にデジタルサイネージ(広告媒体)などの利用から広まり、コンシューマーレベルの価格になるのは数年後とした。
会場で展示された裸眼立体ディスプレイ「TRIDELITY」
今回話題の中心はサーバープラットフォーム向けと、一般ユーザーには馴染みが薄いが、“おまけ話”など、アキバならではのギリギリトークが飛び出し大盛況のイベントとなった。