実験結果! 惜しくも最下位になったのは!?
まずは下位グループから見てみよう。間欠利用では、最下位からDURACELL、富士通G PLUS、ソニーという順序だったが……。
最下位はソニー。9時間30分30秒で終止電圧の0.9Vを下回ってしまった。序盤から電圧を下げていた三洋は意外に長持ち。8時間を越した辺りからソニーが急激にスタミナ切れして、最下位という結果になった。
ビリから2位は、アメリカ製DURACELL。OEM品か? と思わせるほど電圧降下のカーブが似ているが、ソニーにより3分30秒長持ちの9時間34分で終止電圧を迎える。こちらも9時間あたりから、急激にパワーダウンが目立つカーブとなった。
ビリから3位は三洋の電池。序盤から1社だけ著しい電圧低下を見せるものの、ソニーやDURACELLに比べ終盤の降下が緩やかで、10時間越えを記録。終止電圧を下回ったのは、10時間4分30秒だった。
10時間台の中堅グループ
連続利用ではエントリーした11種類の電池のうち、6種類までが10時間台の寿命をマークした。本当であれば、三洋も中堅グループのグラフとして掲載したかったが、数が多すぎるという理由と、激戦なのは10時間20分を過ぎた辺りだったため下位グループに分類させてもらった。
グラフの中でひときわ目立つのはマクセル。9時間を過ぎたあたりで電圧が回復するというカーブを見せている。しかも、10時間2分頃には、0.900V(終止電圧は0.9V未満としたのでギリギリセーフ)をマークするも、再び1.0V近くまで回復するという特徴的なカーブだ。このようなグラフはこれまでになかったので、測定器やその他が影響しているかも知れないため、後に追加実験を行なう予定だ。ただ、今回の結果では、中堅で第3位となる10時間28分まで寿命を延ばした。
やはり性能を発揮できなかったのは、パナソニックのエボルタ。小電流で連続利用には向いていない様子で、同社の通常のアルカリ電池より20分以上寿命の短い10時間19分で終止電圧を割り込んだ。
エボルタとほぼ同じカーブのグラフを示すものの、序盤から高い電圧を維持していたのは、パナソニックの通常の電池。6時間あたりでは、パナソニックの2種類がワン・ツーをキープするも、エボルタに少し遅れて急速にパワーダウン。10時間44分30秒で終止電圧となる。これは中堅グループとしては第2位の成績だ。
小電流向けコストパフォーマンス重視の富士通 R SPECは、間欠利用では富士通 G PLUSに30分の差を付けていたが、連続利用では富士通として最も短命の10時間22分で終止電圧となる。間欠利用では性能を発揮できず最下位グループだった富士通G PLUSは、今回性能を十分に発揮できたようで、トップグループに食い込んだ。
中堅グループでのトップ、有名メーカーの総合ランキングでも4位に入ったのは、大電流で性能を発揮する富士通 D RANGE。豆電球では苦戦を強いられたようで、10時間51分で終止電圧となる。
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