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驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第3回

有名メーカー電池ガチンコ勝負! 連続使用決戦!

2009年04月12日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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11時間後半をマークしたトップグループ

 間欠利用では三菱、東芝、マクセル、富士通 D RANGEが混戦の様相を見せていたが、連続利用ではマクセルと富士通 D RANGEがトップグループから脱落。そこに滑り込んできたのが、富士通 G PLUSだ。

 総合第3位となったのは、間欠利用で第1位だった三菱。若干ではあるものの、連続利用の寿命ランキングは東芝に譲った形となり、11時間32分30秒で終止電圧の0.9Vを下回った。

 かたや間欠利用で2位だった東芝は、連続利用でも好成績を収める。結果は11時間40分。グラフで見ても、三菱とほぼ同じ軌跡を描き僅差の勝負だ。しかも、0.8Vの段階で見てみると互いに12時間となっている。

 豆電球の連続使用で有名メーカーとして第1位のロングライフっぷりを見せたのは、富士通 G PLUS。間欠利用ではビリから2位だったが、連続利用では1位に大逆転! 電池の向き不向きでこんなにも寿命が変わるのか! と驚かされる結果だ。小電流から大電流まで幅広いレンジで性能を発揮するという電池だが、連続利用にも向いているらしい。

連続利用で好成績だった電池は、電源が入りっぱなしになる時計やデジタル温度計、キャンプ用のランタンや会議などを記録するICレコーダ向き。ただ時計や温度計は、液漏れの少ないマンガン電池の方がいいかも?

 長時間電源を入れっぱなしにする時計やデジタル温度計、キャンプで使う電池式のランタン(照明)などは、富士通G PLUSを選ぶといいだろう。

総合成績発表!

 電圧降下のグラフでは、どの電池がどれだけ長持ちするか分かりづらいのでグラフ化してみよう。

 こうして見ると連続利用でもロングライフの11時間オーバー組と、中堅の10時間台組、そして9時間台の短命組に分かれているのがよく分かる。連続利用では乾電池2本に2.5Vの豆電球、連続利用では乾電池1本に1.2Vの豆電球を使ったので、同一条件ではないが用途に応じて次の電池を選ぶといいだろう。

 比較的小電流で連続利用する場合は富士通G PLUSが長持ち。頻繁にスイッチON/OFFを繰り返すものは、オールマイティの三菱か東芝、そしてマクセルがお勧めだ。

 長時間電源を入れっぱなしにする、ラジオやMDをはじめとした携帯オーディオプレイヤーに、ICレコーダ、時計にデジタル温度計、そしてキャンプのランタンなどにはオールマイティーと連続使用向きをチョイス。リモコンや懐中電灯、テスターにガスコンロの点火用電池には間欠向きかオールマイティを選ぶといい。

(次のページへ続く)

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