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物欲AVコモノ道 第1回

ネット対応のデジタルフォトフレーム「SPF-86V」

2009年04月10日 14時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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想像以上に大きい「額縁効果」

無操作状態ではただの額縁だが、指を触れることでタッチセンサーが光り、操作アイコンが浮かび上がる

 デジタルフォトフレームの本分は写真の再生だが、実際にSPF-86Vでデジカメ画像を表示させて感じたのは「画像が写真らしく見える」こと。パソコンのディスプレーで見るのとは明らかに違うのだ。

 その理由の1つが、液晶パネルの周囲を覆う重厚感漂う額縁の存在だ。

パソコンで見るとなんでもない画像でも、フォトフレームに収まるといい感じの写真に思えてしまう

パソコンで見るとなんでもない画像でも、フォトフレームに収まるといい感じの写真に思えてしまう

 パソコン用液晶ディスプレーは、大画面化と小型化という相反する問題を解決するため、液晶の周囲にある縁を狭くする、つまり狭額化が現在のトレンドである。

 一方、デジタルフォトフレームはこの流れに逆らうかのように立派で広い額縁を持っている機種が多く、SPF-86Vも25mm強の額縁が液晶パネルを囲っている。

 同じ絵でも額縁に入れるかどうかで印象が大きく異なるのと同様に、SPF-86Vに表示される写真も額縁のおかげでその良さが引き出されている。

 こうして気に入っている一方で、まだまだと感じる部分もある。例えば縦位置で撮影した写真の再生は、横倒しの状態で表示されてしまうことだ。

 画像をきちんと回転させた状態で保存すれば正しく表示されるが、いちいち回転して保存するのは手間がかかる。

 ちなみに今回、撮影時のカメラの向きをExif情報に記録するデジカメで撮影したが、その画像も残念ながら横倒しの状態で表示された。ここもぜひ改善してほしい部分だ。

デジタルフォトフレームの楽しさを再確認

 細かく使いだすといろいろ短所も見えるが、これまでとは違う雰囲気でデジカメ写真を見られるのは結構楽しい。多機能性につられて購入したSPF-86Vだが、フォトフレーム本来の「画像を額縁に収めて表示する」楽しさは新たな発見だった。

 無線LAN内蔵で、パソコンに保存されている画像を手間なく見られるという点でも満足できる一品だ。

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