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物欲AVコモノ道 第1回

ネット対応のデジタルフォトフレーム「SPF-86V」

2009年04月10日 14時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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RSSで指定された画像を表示

 多機能なSPF-86Vの中でも、特に惹かれたのがネットワーク接続機能である。

 実際に自宅の無線LANに接続してみると、いとも簡単にパソコンで共有設定したフォルダにアクセスできた。

ネットワーク内のパソコンを検索。フォルダを共有する設定にしておけば、そのままアクセスできる

ネットワーク内のパソコンを検索。フォルダを共有する設定にしておけば、そのままアクセスできる

 そして、好みの写真が保存されているフォルダを選び、SPF-86Vの再生ボタンを押せばそのフォルダ内の画像がスライドショーで表示される。

 さらに、ネットサービスの画像ファイルを表示できるのが素敵なところ。対応しているのは、マイクロソフトのブログサービスである「Windows Live Spaces」にアップロードされている写真と、RSS形式で配信されている画像。

RSS画像表示

RSSで指定された画像を表示できる。なお、表示するRSSの登録はSPF-86Vからは行なえず、同一ネットワーク内のパソコンからSPF-86Vにアクセスして設定する

 RSS形式での画像配信といってもピンとこないかもしれないが、例えば写真共有サイトの「Flickr」はアカウントごとに最新画像をRSSで提供している。

 このURLを登録すれば、RSSで指定された画像がSPF-86Vのディスプレー上に次々と表示されるというわけだ。

電子メールの受信設定

電子メールの受信設定。着信制限を「はい」にすれば、余計なメール画像を表示しないようにできる

 さらにメールサーバー(POP3)を指定しておけば、送られてきた画像ファイル付きのメールを受信し、ディスプレーに表示することも可能だ。

 特定のメールアドレス以外からのメールは受信しない設定にもできるので、怪しげな広告メールの添付画像が次々と表示される事態も防げる(それはそれで楽しそうだが)。

 ちなみに、メールアカウントの設定は、LAN経由でパソコンのウェブブラウザーから設定できる。本体の上下左右ボタンでソフトキーボードを操作して長いURLを入力するのは想像を絶する面倒臭さだが、パソコンからならポチッとコピペで済んでしまう。

 メールやRSSなどで配信されてくる画像を次々に表示してくれるのは魅力的。ただ、Windows Live SpacesやRSS経由での配信は他人に見られる可能性を排除できない。くれぐれもご注意を。


動画も再生できるがネットワークには非対応

動画再生画面。早送り/巻き戻しもできる

動画再生画面。早送り/巻き戻しもできる

 静止画はJPEG、音声はMP3(320kbpsまで)/WMA(384kbpsまで)の再生が可能。さらにMPEG-1/4/WMV9(いずれも720×480ドット、2Mbps、30fpsまで)の動画再生までできる。

 デジタルフォトフレームとはいえ、その辺のマルチメディアプレーヤーに負けない充実っぷりだ。

 左右のボタンを長押しすると一応早送り/巻き戻しも可能だ。ただし、1回のボタン操作で何秒分、巻き戻し、あるいは早送りするのかは、動画の長さ全体の割合で決まるようで、見たいポイントにピタリと合わせるのが難しい。

 そしてもう1つ残念なのは、写真のようにネットワーク上で共有されたファイルを再生できないこと。動画をいちいちメモリーカードにコピーするのはかなり面倒である。

 ぜひ、次期モデルではネットワーク経由での動画再生のサポートをお願いしたいところだ。

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