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初音ミクという「ロック」を生んだ若干Pに聞く

2009年04月10日 13時00分更新

文● 編集部

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「もう初音ミクはいいかな」と思ったこともある

―― その後もまた初音ミク曲を続々と発表されていますね。

若干P そうですね、思いついたらぽつぽつと作ってみる感じになりました。7月に「うそつきでもすき」をアップして、その2ヵ月後にこんぺいとうPさん原曲のカバーソング「ボイスパーカバー」を。こんぺいとうPさんからピアプロ経由でメッセージをもらえて舞い上がり、勢いで作ったものです(笑)

若干P初のカバー曲「初音ミクのボイスパーカバー」。右が原曲となったこんぺいとうPの「初音ミクのボイスパー」。デジタルドラッグのようなアシッドな雰囲気が漂う

 ボイスパーカバーの後、「もう初音ミクは使わなくていいかな」と思ったこともありました。十分に観てもらえたし、アングラカタログにも載りましたし。それと「あれだけ可哀想な漫画を描いても、面白い曲を作ったら初音ミクのファンは許してくれるだろうか」という思いもそれで達成できたかなと。

 ただ、その後でアングラカタログ系の同人サークル「捻れたアヒル」から、アルバム「アヒルアルカナ」を作らないかと誘っていただいたので「じゃあもう数曲作ってみようかな」ということになりました。話をいただいて1ヵ月で作ったのが「テレパステレパス」です。

 アルバムそのものは2月22日のボーマスってイベントで販売しました。アルバムを投稿コメントで紹介できるなと思って、イベント前にアップしたのが「ラビットフォーゲッツ」だったんです。


―― ラビットフォーゲッツなど初音ミクの動画もそうですが、ノッツさん自身のPVにもアニメが入ってますよね。アニメPVという手法を使い始めたのはどのくらい前からだったんでしょう。それからPVのイメージは作曲をしながら構想されているんですか?

「ラビットフォーゲッツ」より。オリジナルキャラクターのストーリーを初音ミクが「傍観する」という設定

若干P アニメPVを初めて作ってみたのは2007年の3月です。単純に自分の絵がぎこちなくも動く感じをつくりたかったのがひとつと、再生ボタンが並んでるだけでは誰も聴かないだろうと思ったのがひとつです。

 ラビットフォーゲッツのPVは、自分で歌っていた時からアイデアがありました。PVから「初音さん」を省けば、最初に抱いてたイメージそのものなんですね。初音ミクというキャラクターに対しても何に対しても、距離感はフラットな方がいいなあと思っていました。

 それまでにニコニコ動画に上げていた3曲のPVは初音さんがメインだったですけど、こちらはオリジナルキャラクター。初音さんを使った曲から反応をもらうということには満足していたので、どうせならとオリジナルを混ぜたPVに挑戦してみました。

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