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パワポで極める「ビジネス極意」 第7回

「5枚プレゼン」のレイアウトを理解する

2009年04月13日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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「囲む」と「流れ」のデザイン

 「5枚プレゼン」に限らないが、企画書とは、書いてあることを理解してもらうだけでなく、そこから想像が膨らんでいくものにしなくてはならない。

 この2次元の空間デザインを構築するには、「囲む」に関する表現と、「流れ」に係わる工夫をさまざまに駆使して、ひとつの絵として完成された形に仕上げるべきである。


すべてを「囲む」と窮屈に見える

5種類の「囲む」表現

【5種類の「囲む」表現】同じ「囲む」表現にもいろんな形が考えられる

 「5枚プレゼン」はプレゼン資料としては少ない枚数ですが、5枚を通しで(一度にざっと)見てもらうためには、紙面に「読ませる」ためのさまざまな工夫が必要になってきます。

 そこでキーになるのは「囲む」と「流れ」に関するデザインです。

 まず「囲む」ですが、すでに触れたようにすべてのテキストを図形で囲んで、矢印によるフローで見せる「1枚企画書」的な見せ方は1枚のみでは有効ですが、5枚続くとメリハリがなく逆効果となります。

 →→→ いろいろな図形で「囲む」工夫をする


 上図の企画書は「5枚プレゼン」の「囲む」に関するデザインの主なものが網羅されている例です。「上下の線で挟む」「左右の線で挟む」「点線で囲む」「二重線で囲む」「薄い立体的な四角形の上に乗せる」といった表現が見られますが、こうしたバリエーションを駆使すると、全体として単調な印象を避けることができます。

3種類の「囲む」表現

【3種類の「囲む」表現】四辺を囲むと窮屈に感じるようなら、左上のようにデザインしてみよう

 ほかにも上図のように「楕円の中にテキストを入れる」「額縁の中にテキストを収める」といった方法もあります。こうした形は企画書作成のプロセスで、いろいろ考え、工夫してみるといいでしょう。

 →→→ 1枚の中でいくつかのバリエーションを使い分ける


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