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シスコが示す新しいデータセンターのスタンダード

サーバ市場参入だけでは語れない「Unified Computing System」

2009年04月08日 04時30分更新

文● 大谷イビサ/ネットワークマガジン編集部

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仮想化ソフトベンダーやSIerなどエコパートナが結集

 さらにUnified Computing Systemで重要なのが、「パートナシップ」である。実は発表会のかなりの部分は、このパートナシップの紹介で費やされ、オープンなソリューションであることがアピールされた。4月7日時点でのエコパートナーとして発表されたのが、以下の通りだ。

・アクセンチュア
・EMCジャパン
・伊藤忠テクノソリューションズ
・インテル
・ヴイエムウェア
・Emulex Corporation
・Q-Logic Corporation
・SAPジャパン
・日本オラクル
・日本ユニシス
・ネットアップ
・ネットワンシステムズ
・ノベル
・BMCソフトウェア
・マイクロソフト
・レッドハット

 見ればわかるとおり、仮想化ソフトウェア、ストレージ、ファイバチャネルHBAなどのベンダーが参加しており、新しいプラットフォームへの期待が伺える。こうしたパートナは今後も増やしていく予定で、より幅広いベンダーの製品が取り込まれてくる可能性がある。

エコパートナーとして紹介された各社の代表。製品の選択の自由度が高いのはうれしいところだ

エコパートナーとして紹介された各社の代表。製品選択の自由度が高いのはうれしいところだ

 ネットワーク機器最大手のサーバ市場への参入ということで注目集めているが、実際サーバはあくまでコンポーネントの1つにしか過ぎない。既存のネットワーク機器での強みを生かしつつ、仮想化という技術をどのように取り組むかという点を検討した結果、サーバも自前で提供すべきという結論に至ったのだろう。今後、HPやIBMなど競合のベンダーがどのような形で、こうした統合化を進めていくのかも含めて、今後の動向は興味深い。価格発表は4月の下旬、製品出荷は2009年2Qを予定している。

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