Core i7 965(3.20GHz)と12GBのメモリーを積んだハイパワーマシン「Endeavor Pro7000」(以下Pro7000)。このマシンのパワーを生かす使い方として考えているのが、3Dゲーム、ビデオエンコード/トランスコード、そして仮想マシンソフトを使ったWindows 7のテストだ。
今回はビデオトランスコードのテストを行なってみたい。
HDビデオをアレコレするにはCPUパワーが最重要
テレビのハイビジョン(HD)化の進展にともない、一般消費者がHD映像を扱う機会も急速に増えている。筆者は昨年、ソニーのハイビジョンハンディカム「HDR-CX12」を購入し、動画や静止画の撮影にフル活用している。ASCII.jpに掲載された動画の中にも、HDR-CX12で撮影したものがある。もっとも、動画共有サイトにアップロードした時点で、SD画質以下に変換されてしまうので、HD画質である点は有効活用されていないのだが……。
扱う動画がSD画質からHD画質になると、変換や編集にかかる時間は大幅に増える。Core 2 Duoやそれ以下のCPUでもたいした時間はかからなかったような作業でさえ、数倍の時間を要することも珍しくない。そんなときこそCore i7を搭載するPro7000の出番だ。
早速持ち込まれたのは、編集部員が取材で撮影した49本もの動画ファイルを変換する作業だ。HDR-CX12は通常、AVCHD形式で録画する。だが、AVCHDのままではASCII.jpで使っている動画共有サイトにアップロードできないし、手持ちの動画編集ソフトで扱えない場合もあるので、一旦パソコンに取りこんでから、適当な形式(今回はMPEG-2)に変換する必要がある。
短い動画であれば、たいした時間もかからない作業だが、今回はそれが49本分もある。筆者が日常業務に使っているソニー「VGN-FZ90HS」(CPUはCore 2 Duo T7500-2.20GHz、以下FZ90)では、変換だけでも大仕事だ。そこで、Pro7000とFZ90で同じ変換作業を行なわせて、どのくらいパフォーマンスの差があるのかを計ってみた。