Radeon HD 4800の最上位登場
米AMDは2日、Radeon HD 4800シリーズの最上位GPU「Radeon HD 4890」を発表した。基本性能の高さに加えて、オーバークロック性能の高さも特徴としている。搭載製品は本日から販売される。
Radeon HD 4890は既存のDirectX 10.1対応GPU「Radeon HD 4870」をマイナーチェンジし、さらなる高速化を実現したGPUである。製造プロセスはRadeon HD 4870と同じ55nmプロセスだが、ストリームプロセッサーのクロックは850MHzで、100MHzものクロックアップを実現している。アーキテクチャー自体は同一であるため、ストリームプロセッサー数が800基、テクスチャユニットやROPユニット(シェーダーからビデオメモリーへの出力時に処理を施す)の数も変わらない。
ビデオメモリーはGDDR5を採用し、搭載メモリー量は1GB。メモリーバンド幅は256bit、メモリーのクロックは975MHz(データレート3900MHz)となっている。高クロック化によって、消費電力はやや増加し、搭載カードの最大消費電力は190Wとなっている。
Radeon HD 4800シリーズの主な仕様 | |||
---|---|---|---|
Radeon HD 4850 | Radeon HD 4870 | Radeon HD 4890 | |
プロセッサー数 | 800 | 800 | 800 |
エンジンクロック | 625MHz | 750MHz | 850MHz |
メモリー種別/量 | GDDR3 512MB/1GB | GDDR5 512MB/1GB | GDDR5 1GB |
メモリーI/F | 256bit | 256bit | 256bit |
メモリークロック | 1000MHz | 900MHz | 975MHz |
メモリーバンド幅 | 64GB/秒 | 115GB/秒 | 124.8GB/秒 |
最大消費電力 | 110W | 160W | 190W |