さて、ちょっと日数が空いてしまいましたが、今回はフィッティングについてお話したいと思います。
自転車初心者の方はフィッティングと聞いてもピンと来ないかと思いますけど、要は自分の体に合った自転車を見つけましょうってことです。本来、自転車を買うという行為において、避けては通れないことの1つと言えるでしょう。逆に言えば、フィッティングをしないで自転車を買うのは、眼鏡の度数を測らずに眼鏡を買うくらい暴挙と言えます。
キチンと選ぶのが大事です
通常、自転車を買うときに、自転車の大きさなどを気にすることはありません。購入した自転車が体に合わないと思っても、サドルの高さを適当に合わせる程度になるんじゃないでしょうか?
その場合、サドルを高さを自分が疲れないように合わせるか、または両足が接地するのかがポイントになるかと思います。無論、ママチャリであればその方法で問題ありませんし、大した距離を乗るわけでもないのでかまわないのですが、ロードバイクや、シクロ、MTBなどのちょい本気仕様の自転車に乗る場合にはそういうわけには行きません。よく、通販で自転車を販売していますが、その手のバイクを購入する人は、本来自分の寸法を熟知して、どの自転車を購入すればいいのかわかっている人だと認識した方が良いでしょう。
自転車を初めて購入する人や、自分の寸法をよくわかっていないという人は、ネットより割高になるかも知れませんが、ロードバイクを専門に扱っている自転車屋さんで購入することをオススメします。
フィッティングの基本的なお話
フィッティング、つまり自分の体の寸法取りから自転車を選ぶ行為ですが、これは様々な測定方法や算出方法があります。自転車自体が100年以上の歴史があり、計測方法も決まっています。また、その計測方法により、自転車のサイズを決めていく訳ですので、適当な寸法取りや算出方法でやってしまうと、自分の体にあった自転車になりません。特に、現在の自転車は、基本的に欧米人用に作られているので、寸法通り、計測通りに選んだとしても、最終的に調整を行なわない限りは、やはり自分の体にフィットすることは難しいでしょう。
自分の寸法ですが、まずどこをどのように計ると良いのか、簡単に説明します。とは言え、この部分は一般的なお話ですので、ここで説明したからといって、自分で計って自転車を買わないようにしましょう。
さて、下の図にあるように、寸法取りの基本は、身長、肩幅、座高、股下、腕の長さ、足のサイズとなります。
これらの寸法を使い、自分の体にあった自転車を探していくわけですので、素人にはほぼ不可能になると思います。
この寸法取りですが、基本は誰かに手伝ってもらうのがベストです。また、足のサイズに関しては、基本的にはいつも履いているシューズとは計測方法が若干変わり、通常よりも小さいサイズになるのが一般的です。ただ、これもシューズメーカーなどで単位が違ったりするので、実際にお店で履き比べしつつ、検討した方が良いでしょう。
ロード系の自転車を購入する場合、失敗したくなければお店に行って、寸法取りをしてもらい、自転車を選ぶのがベストです。今回は、私がお店で計測してもらった様子を交えて説明していくことにします。基本はロード専門店で計測を行なっている所であれば、同じような寸法取りをしています。
計測には、(株)ワイ・インターナショナルの「Y'S Road 赤坂店」バイオレーサー担当の高橋さんに協力いただきました。色々ご無理を聞いていただき、この場でお礼を申し上げます。
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