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ペン形デバイスからエルゴマウスまでビジネスに効く3製品

2009年03月31日 06時00分更新

文● 行正和義

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退屈なプレゼン現場を目覚ますスピーカー
YOROZU Audio 何でもスピーカー「400-SP001」

YOROZU Audioのパッケージ

牛乳パックのような製品パッケージは面白いだけでなく、買ってすぐに試す出力ユニットとしても便利だ

 ビジネスシーンではスピーカーなんて必要ない、と思うかもしれない。しかし、最近は積極的に動画を取り込んで、単なる文字やグラフ、写真での説明にあくびがちな取引先(や上司)の注目を集める効果を狙ったプレゼンも増えていると聞く。

 そんなとき、ノートPCの内蔵スピーカーでもいいが、多くは画面に向かっている使用者一人に最適化された「必要最小限」の音声出力であり、ちょっと広い会議室などでは音がこもって聞こえなかった、という残念なケースもあるだろう。

アンプと振動ユニット

本体(アンプ)のサイズは5.7cm四方と、小さな携帯オーディオプレーヤーといった感じ。LINE IN/OUTとメインスイッチだけで、ボリュームはノートPCなど音声入力デバイス側で調整する必要がある

 「何でもスピーカー 400-SP001」は、スピーカーの中心部にあたる振動ユニットをさまざまな物に貼り付け、それらを振動させることで音を出すという貼り付け型振動スピーカーだ。こうした製品は昔からあるが、本機はかなり小さなポータブルサイズが特徴。

 単4形電池3本の入る電池ボックス兼本体と、イヤフォンをちょっと大きめにした程度の振動ユニットというシンプルな構成だ。振動ユニットを両面テープで振動しやすいガラスやプラ板などに貼り付けて、本体をPCなどのイヤフォン端子に接続すれば貼り付けた物体から音が出だせるようになる。

スピーカーとして組み立てた

振動ユニットを貼り付けるための粘着シートが3枚付属している。シートは何度か貼り剥がしを繰り返すと粘着力が落ちてくるが、水で洗うことで粘着力が復活するタイプだ

 この種の貼り付け型スピーカーの常として、音質は貼り付ける物によって大きく変わってくるのだが、付属のカード(一般的なトランプ大で表面がコーティングされた紙)に貼り付けてみると思いのほかクリアな音質に驚く。ボリュームを上げると音が割れてしまうのだが、その手前まではかなりの音質で聞ける。本製品の紙パッケージに貼り付けてみるとより音量は大きくなり、低音も響くものの全体的に低い音となる。CD/DVDの板やCDパッケージのように平板で堅い物のほうが高音から低音までバランスは良いようだ。

 もちろん、きちんとしたスピーカーに比べれば音質は“それなり”に止まるし、なによりモノラル再生(スピーカーユニットは1つでアンプも1系統しかない)となる。本格的に音楽鑑賞するという使い方には物足りないだろうが、プレゼンテーションの場で文字通り“耳目を集める”には、見た目も使い勝手もインパクトがある。持ち運びに便利な小さなボディーで十分な音量、なにより紙カップやグラス、空き箱、ホワイトボードや窓ガラスなど、会議室で手近な物に貼り付けて音が出せるという点は、これまたプレゼンのお供としても携行する価値ありだろう。


YOROZU Audio 何でもスピーカー「400-SP001」の主なスペック
型番 400-SP001
出力 1W(最大2W)
電源 単4形電池3本(本体)
インターフェース LINE IN/OUT(モノラル)(本体)
サイズ 幅57×奥行き57×高さ20mm(本体)
重量 26g(本体のみ)

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