内部は狭く、大型のカードは装着できない
ドライブベイは充実しているものの、本体サイズを小さくした代償として、内部の容積には余裕がない。グラフィックスカード用のPCI Express x16スロットは2スロットあるが、ハイエンドGPU(GeForce GTX 200シリーズ、Radeon HD 4870シリーズなど)を搭載する長いグラフィックスカードは装着できない。電源ユニットも出力460Wなので、消費電力の多いGPUを使ったり、グラフィックスカードの2枚差しは難しそうだ。
またマザーボード上のメモリースロットは、パーソナル・メディア・ドライブ用のケージの下に位置している。ユーザー自身でメモリーを増設するには、このケージを取り外さなくてはならないが、簡単には外せない構造になっている。幸い、メモリーは6GB構成で+5250円、12GB構成でも+1万4700円と安価なので、注文時に十分な量のメモリーを積んでしまったほうがいいだろう。
ちなみに、通常のタワー型パソコンはボディーの左側面が開き、マザーボードは右側面側に装着されている。ところがm9690は逆で、マザーボードが左側面に装着され、ボディー右側面が開口する。性能面で特に何か影響があるというわけではないが、珍しい特徴だ。