最近、国際宇宙ステーション(ISS)が地上からよく見えるようになった。ISS建造の最後の段階として取り付けられた太陽電池パネルの展開が終わり、その反射光で金星のように明るく輝いている、というわけだ。
筆者も二回ほどISSを見たが、かなり明るいのだが相当早く動いてもいた。そのため、正確な出現時間と方位をあらかじめ調べておかないと見つけるのは難しい。ということでISSの出現情報はJAXAの紹介ページ国際宇宙ステーションを見ようで調べておこう。ここでは全国主要都市でどの方角から現われ、どのように移動していくかなど詳しい情報が載っている。
あと筆者がISSを見る際に使っているものとしては、iPhone/iPod Touch用アプリケーション「GoSatWatch」がある。外で気軽にISSなどの出現情報を知るには大変便利なアプリケーションなので、興味のある方はぜひお使いいただきたい。
ISSを撮るためには何が必要か
ISSを見るだけなら自分の目で十分、双眼鏡とか望遠鏡は特に使う必要はない。だが、カメラで撮るためには、最低限三脚は必須だ。もしレリーズを持っているならば、手ぶれ防止で使うと効果的だ。カメラの設定だが、ISOは400から800くらい、F値は開放、露出時間は数秒から10秒くらいで十分だ。ちなみにISSの移動速度はかなり速いので、できるだけ画角は広角側で撮った方が良いと思う。
ちなみに近々では、4月1日がISSの見え方としては大変好条件で、晴れれば本州周辺では頭上高く輝く姿を見ることができるはずだ。もしISSをまだ見たことが無い方は、ぜひこの機会に一度見ていただければと思う。