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SaaS型メールホスティングサービス「feedpath Zebra」

2009年03月25日 09時30分更新

文● デジカル・田口和裕

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 現代社会において電子メールを必要としない企業はほとんどないだろう。

 今回紹介する「feedpath Zebra」は、日本製グループウェア「サイボウズ8」のSaaS版である「サイボウズOffice for SaaS」を提供していることで知られるフィードパス株式会社が提供する、SaaS型メールホスティングサービスだ。

UI

feedpath Zebraのインターフェイス

 ベースになっているのは、全世界で5万社/1500万アカウント以上の実績を持つ米国Zimbra社(米Yahoo!子会社)製の「Zimbra Collaboration Suite」だが、日本の企業慣習にフィットするよう、独自のカスタマイズを加えて提供されている。

 メールサーバを管理する担当者の負担は、近年のセキュリティ、コンプライアンスに対する要求の高まりもあり、とても大きなものになっている。にもかかわらず、この不況下においてなかなか人もお金も割り当てられないという企業の実情もあり、頭を悩ませている担当者も多いのではないだろうか。

 「そんな企業にこそ弊社のサービスをお薦めしたい」と語るのは、フィードパスの中村さん。

 「セキュアな環境で提供されるメールサーバと、高性能なWebメールを比較的安価なコストで利用することができる、電子メールに関する業務のアウトソーシングサービスです」と「feedpath Zebra」のサービス内容を明確に定義してくれた。

ウイルス対策がしっかり施されたメール環境

 まずはサービスの基幹となるメールサーバだが、「feedpath Zebra」のサーバは国内のIDC(インターネット・データセンター)で24時間有人監視のもと管理されているので、ネットワーク経由の侵入やハッキングによる情報漏えいリスクがかなり軽減される。

 また、自動学習型のアンチスパムソフト「SpamAssassin」、アンチウィルスソフト「ClamAV」がインストールされており、特に何もしなくとも、常に最新のスパム・ウィルスをブロックし続けるという。

 次にクライアント環境だが、ユーザーはPCにメールクライアントをインストールするのではなく、ブラウザ経由でメールを閲覧する、いわゆるWebメールの仕組みになっている。

 メールのデータをPCのハードディスクに一度保存してから閲覧する従来のメーラーと違い、Webメールはサーバ上にデータを残したままブラウザを介して閲覧する。Ajaxなどを利用して、キャッシュにもデータが残らないようにしているため、データの紛失や複製による情報漏洩の危険性が大幅に軽減される。

 また、添付ファイルをHTML形式に変換して閲覧する機能も用意されているため、ウィルスに感染した添付ファイルを開いてしまうリスクも軽減できる。

 「Webメールというものは、機能的に貧弱で、仕事には使えない」というイメージを持っている人もいるかもしれないが、「feedpath Zebra」のWebメールはインストール型のメールクライアントと比べても互角、いやそれ以上の機能を備えているのだ。

次ページ「サイボウズOffice8 for SaaS」に続く

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