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対決!連写デジカメ ソニーHX1 vs カシオFC100

2009年03月25日 14時00分更新

文● 行正和義

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操作性は良好 連写機能は物足りなさも残る

 H50との操作面での大きな違いは、本体背面右上にダイヤルを装備した点にある。ダイヤルは左右回転のほか、押し込むことで決定ボタンとなるもので、露出補正やマニュアル時の絞り値などを、グリップした指から離すことなく操作できる(H50では十字カーソル周囲のホイールだった)。また、H50では背面右上にズームボタンがあったが、HX1のズーム操作はシャッターボタン周囲のレバーに変わった。

本体背面

本体背面。右上にダイヤルが配置されて、従来機種のホイールより使いやすくなった

 本機の大きな特長は、ズーム倍率に加えて強化された連写と動画機能にある。連写速度は毎秒10枚/5枚/2枚の3段階から選択でき、従来の0.6秒間隔から大きく強化されている。撮影枚数はいずれのモードでも最大10枚まで。連写の際は内蔵バッファーに記録したのちにメモリーカードに保存となる。この際のメモリーカードへの保存に、10枚で約20秒かかるのがややまどろっこしい。

連写速度とブラケット撮影を切り替えられる

上面のシャッターボタンとモードダイヤルの間にある連写ボタンを押すと、連写速度とブラケット撮影を切り替えられる

メニューの仕組みはサイバーショットシリーズと共通

メニューの仕組みはサイバーショットシリーズと共通。縦に表示される解説付きのクイックメニューは分かりやすい

 連写で撮影した静止画は、パソコンに転送すると個別の静止画ファイルとなるが、HX1本体で再生する場合は、連写ごとのグループとして管理される。ちなみに、従来からあった露出ブラケット撮影は、毎秒10枚の速度で撮影可能になったので使い勝手がよくなった。

 従来機種に比べると、HX1の連写機能に関する能力や使い勝手は確かに向上している。しかしカシオのEX-F1と比較すると、連写を生かした撮影機能という点では物足りない。連写機能はあくまで、HX1の付加価値のひとつというレベルだろう。

 撮影機能は最近のサイバーショットの基本である、顔検出やスマイルシャッター、ワイドダイナミックレンジ撮影、3段階のノイズリダクションといった機能を備える。特に、本体上面にカスタムボタンが新設され、ワンタッチで手軽にスマイルシャッターモードを起動できるようになったのはありがたい(スマイルシャッター、ホワイトバランス、測光モードの3種類を割り当て可能)。

 動画撮影機能は、最近のサイバーショット(DSC-T90など)と同様のハイビジョンMPEG-4形式で録画する。4GBのメモリースティック デュオを使うと、1440×1080ドット(1080pファインモード)で約42分記録できる(ただし、1回の動画撮影は最大29分までに制限)。再生の際も、付属のケーブルやアダプターを使い、HDMI出力によるHD解像度でのテレビ表示が可能だ。

本体と付属品

本体と付属品。充電器やレンズキャップ、専用USB・AVケーブルなどが付属する。手前の小さなアダプターは、マルチ端子に装着して、HDMIケーブルを接続するもの

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