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パワポで極める「ビジネス極意」 第5回

これぞ完璧企画書――「1枚企画書」パターン実例3題

2009年03月30日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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完全企画書
B(背景)+T(課題)=課題提起型

本書もこれを作成して生まれた
「1枚企画書」の企画書

 これは書籍執筆という特殊な分野の企画書であるが、「どうして企画したのか」(WHY)と、「どのようなものにすべきか」(WHAT)+「どのように実行すべきか」(HOW)という2つのフェーズを明確にしてある典型的な企画書例の1つとして紹介する。

 実際に、本書執筆のために出版社に提出された企画書である。


企画の特徴

2つの流れを明確なコンセプトでつなぐ

中央のコンセプトがWHY(なぜ必要か)を上で説明し(=背景)、下ではWHAT(どのようなものを)、HOW(どのように売るか)(=課題)を提起している

 本書のような書籍も、企画を通すことによってはじめて仕事として成立します。提案に使ったのがまさに「1枚企画書」でした。これは、他の分野の企画書にも応用できるのでとり上げることにしました。

 全体を上下で見ると、上段は左の「企画理由」がS(情況)で、右が「競合」という脅威の条件も含めたV(見解)で、「どうしてこの本が必要か?」と書かれているように「WHY」を追求するフェーズ1です。

 中央が、上のフェーズ1を受けて企画したこの本のタイトル案で、C(中核概念)にあたるものです。

 下段は「どのような本にすべきか?」という「WHAT」と、「どのように売っていくか?」という「HOW」がテーマで、左がI(具体案)、右がP(計画)となっています。こちらがフェーズ2です。

 すべての基本要素がそろったスタンダードな「1枚企画書」です。


完成企画書

「1枚企画書」の企画書

基本の要素をすべて備えた「1枚企画書」の企画書の完成図


 (次ページ、「この企画書の『見せ方のポイント』&爆発マークとパターンの効果的な付け方」に続く)

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