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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第44回

超定番解凍ソフトLhazはなぜ無料なのか

2009年03月24日 10時00分更新

文● 古田雄介

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個人単位のソフト開発は衰退していく?

―― 今後、開発を予定しているソフトはありますか?

ちとら 今試作しているのは、Wikipedia日本語版が提供している記事のランダム表示機能「おまかせ表示」を、音声で読み上げていくというソフトです。ラジオでニュース番組を流しているように、仕事をしながらでも耳から色々な情報が入ってくるわけです。実際、私はもうけっこう歳なので、目だけでネットの情報を追っていると疲れてくるんですよ。

 あと、これはかなり先の目標になりますが、個人的に物理演算に興味を持っているんです。なので、長期的にその方面を勉強してソフト開発してみたいですね。GPGPUなどのハードウェアを使って、ネット上に生活できるような“世界”を作りたいんですよ。


―― どちらもニーズがありそうですね。ソフト作者さんがそういう意欲を持ち続けると、使う側としても大変嬉しいです。

ちとら ただ、最近はフリーソフトの開発はネット全体で下火になっている印象を受けます。オープンソースで大規模に開発されているものは今後も発展すると思いますが、個人単位で小さいソフトを作っていくという流れは段々なくなっていくのかもしれません。


―― それでも、少なくともちとらさんはソフト開発を続けていくわけですね。

ちとら そうですね。ただ、チームでの開発にも興味があります。先述の物理演算ソフトなどはチームで作ると面白いかもと思っています。個人の作者としては、「それまでに存在しなかったものを作り上げて、確かに一時期片隅にでも存在していた」という事実があれば今後も満足していけます。PC-9801のFDや、X68000でのPCM8やSTed、Bdiffといったオンラインソフトの歴史に名を連ねる名ソフトの系譜の末席にでも加わることができるというのは、プログラマーとして幸せなことですから。


―― では最後に、これからソフト開発を始める人に向けて、何かアドバイスをください。

ちとら プログラム技術を高めることを目的にするのではなく、「何かを作りたい。その手段としてプログラミングを選ぶ」という意識が大切だと思います。何かを作る欲求が根底にあれば、勉強や練習なども苦にならないですからね。最初に始めるプログラミング言語としては、C言語がイチオシです。一長一短はありますが、コンピューターの仕組みが見えてくるので、これをベースにするのがオススメです。

ちとら氏が運営する「ちとらsoft」。ここからLhazや着もとがダウンロードできる。スタートは1997年5月で、当初はWeb日記が中心だった。現在は「自分のスタートページ用」という位置づけで、新聞社のニュースや2ちゃんねるのスレッド情報などを表示している。「たまに、ごちゃごちゃして見にくいという連絡をいただきますが、自分用なので変える気はないです」とのこと



筆者紹介──古田雄介


古田雄介

 元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニア&毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。取材直前まで、Lhaz Ver.1.20を使い続けていました。反省。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。




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