また、GPSと直接のかかわりあいはないが、おもしろい機能もある。たとえばトータルナビの画面で右から4番目のアイコン「おすすめスポット」タブの「映画検索」を選ぶと、見たい映画を上映している映画館を簡単に探すことができる。映画のタイトルで検索すると、上映している映画館がリストアップされるので、映画館をタップで選び、「上映情報」をタップすると何時開始かがわかる。さらにその時間に合わせた出発時間や経路を探せばよい、というわけだ。作品詳報を読むこともできるので、映画に関する情報も一通りわかる。
移動に伴うCO2の排出量も概算でわかるので、環境に配慮したいという人はそれをもとに経路を検討するといいだろう。
ちなみに、今回使ってみて感心したのは、意外に表示が高速なこと。都心からちょっと離れた住宅地で、ファーストフードの店内という決して好条件とはいえないような状況でも、「現在地(GPS)」タブで「現在地を確認」をタップして地図の表示が終わるまでに10秒もかからない。この速度であれば、移動中に実際に位置を確認したり地図を確認する場合にも十分実用的だといえる。
フルサービスを利用しようと思うとNAVITIMEは月額315円かかる。この金額の評価はユーザー各人によるが、たいへん手軽にGPSを活用したデータを参照できるため、使う頻度によってはかなりリーズナブルといえるだろう。先述したとおり、徒歩ナビ中の音声ナビは画面を見ていなくても曲がる地点を知らせてくれるなど秀逸だ。ベクターデータなためか、W-SIM利用時でもほとんど待たされるストレスを感じない。なかなか使い勝手のいいサービスだといえる。
次回は、2つのNAVITIME以外の地図ソフトとGPSを組み合わせて利用する方法を紹介しよう。