前回、GPSの記事を作成した時点では、Windows MobileデバイスでGPSを利用可能な地図ソフトは、市販品の「Super Mapple Digital」に付属している「Pocket Mapple Digital」くらいしかなかったが、現在は、シェアウェアのNAVITIME(月315円の利用料がかかる。地図を閲覧するだけなら月額は不用)、フリーウェアのモバイルGoogle Mapsが利用可能になった。
ほかのスマートフォンのなかにはGPSを内蔵している機種もある。そういった機種に比べると、WILLCOM 03などは別途GPSユニットを用意しないといけないことになり、コストやバッテリーの充電などの運用面で不利に感じられる向きもあるだろう。
しかし、逆にGPSユニットが本体から分離されていることによるメリットもある。まず、GPSは必ずしもどこでも測位できるわけではない。衛星からの電波が届くような位置でなければならない。そのため、可能であれば上部に保持した方が電波は掴みやすい場合が多い。一体型を利用する場合、必ずしもそういったことが可能になるとは限らない。GPSユニットが別にある場合は、高いところから吊したり、鞄の上に入れたりといったことが簡単にできるようになる。このため、たとえば鉄道移動中や社内や屋内での利用時、GPSは電波を受信しやすい窓際などに置き、WILLCOM 03は見やすいように画面の向きを調節して地図を確認する、といった使い方ができる。
USBタイプのGPSの利用方法は「【GPS】W-ZERO3「es」でUSB接続のGPSを使う」が参考になるだろう。さらに、地図ソフトも必須だが、それは他のページで紹介する。
(次ページへ続く)