標準的な配列&ピッチ幅も広いキーボード
FMV-BIBLO LOOX R/C70Nの良い点は、モバイルパソコンでありながらキーボードが標準的な配列であること。
モバイルパソコンでは通常のキーのサイズを優先し、「半角/全角」キーをファンクションキーの列に配置するなどイレギュラーな配列となることが多い。
しかし、本機は非常に素直な配列で、キーボードでの文字入力が苦にならないのは大きな利点だ。剛性感も高くしっかり打鍵できるほか、パームレストも十分なスペースが確保されているので手のひらを置いて打つことができる。
ただ、惜しむらくはキーの上下方向の長さが微妙に切り詰められていること。キートップは正方形だがキー自体が横長になっているため、普通のキーボードのつもりで打鍵していると、例えば「QWERTY」の列のキーを押した際に、同時に数字キーも押してしまうことがある。
もちろん慣れの問題だろうし設計上の都合もあるが、標準的なキー配列でキーピッチも十分確保されているだけに余計に気になってしまった。
省電力モードへの切り替えがボタン1つでできる
キーボードの上にはいくつかのインジケータが並ぶほか、4つの機能ボタンが用意されている。この中で特に便利なのは「省電力モード」へ切り替えるためのボタンだ。
もちろん、Windowsからでも細かく省電力設定をして、プリセットとして登録しておくことは可能だが、タスクトレイの電源管理アイコンにマウスカーソルを動かし、メニューからプリセットを選ぶというアクションは面倒に感じるというユーザーは少なくないだろう。
本体中央よりやや左側にシフトして配置されている「フラットポイント」(タッチパッド)は、大きくはないものの実用上の問題はない。
なお、左右クリックのボタンの間には、指紋認証に加え、上下スクロールキーにもなるセンサーが配置されている。ただ、個人差があるかもしれないがスクロールに利用したときの感度が低く、スムースに使うことができなかった。