ビジネスモバイルに光学ドライブは必須です
本体サイズは幅274~280×奥行き207×高さ27.3~37.4mmで、最初に手に持ったときは若干分厚く感じた。ただし天板及び底面ともにほぼフラットなため、カバンなどへの収納性は悪くない。重量は約1.18kg(バッテリパックL装着時は約1.27kg)で、見た目よりも軽い印象を受ける。
堅牢性も重視されていて、天板からの全面加圧で約200kgf、同じく天板の一点加圧で約35kgfの耐圧試験をクリアしており、通勤電車の中などで圧迫された場合でも不安は少ない。さらにキーボードも水滴が浸入しにくい構造になっており、飲み物をこぼしても故障しにくくなっている。
外部インターフェイスはUSB2.0×3やIEEE1394(4ピン)、外部モニタ接続用のアナログRGB出力、1000BASE-T対応のEthernetポート、モデム、ヘッドフォン端子、マイク端子と十分で、まず困ることはない。
また本体前面にはSDメモリーカードスロットが用意されているほか、昨今のモバイルPCでは珍しくPCカードスロットも右側面に搭載されている。
加えて、光学ドライブ(DVD±R DL書き込み対応のスーパーマルチドライブ)を内蔵している。特に企業ユースではモバイルといってもメインマシンとしても利用するわけで、光学ドライブのないパソコンは導入しづらい。
もちろん携帯性を考えれば光学ドライブの搭載は不利になるが、メインマシンとして使うことも考えると外付けドライブを使わずにCD-ROMやDVD-ROMが読み込め、またデータの保存もできるメリットは大きい。
そのほか、標準で無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)とBluetoothを内蔵するほか、FOMAハイスピード(下り最大7.2Mbps)対応のワイヤレスWANを選択可能で、オフィスの外でも通信ができる。
バッテリーは標準の5800mAhに加え、オプションで大容量の8700mAhも用意されている。それぞれ駆動時間が約8.2時間/約12.6時間(JEITA測定法1.0)と十分な連続稼働時間が確保されている。外出先でパソコンを使い続けるような状況でも、半日程度であれば標準バッテリーで対応できそうだ。
メインマシンとしても使えるモバイルパソコン
WEB MARTでの販売価格は17万4800円(3月20日現在)。若干高価だが、過不足のないスペックを持ち、また携帯性も十分確保されているため、用途を選ばず使えるモバイルパソコンに仕上がっている。
実際にマシンを外で使ってみたが、UMPCやNetbookのように「我慢して使う」感覚が一切なく、また携帯性も確保されているので持ち運びも苦にならない。
メインマシンとしても使える守備範囲の広いモバイルパソコンを探しているのであれば、検討してほしい1台だ。