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ネットブック向き? データ端末H11LCの素顔に迫る

2009年03月18日 15時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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小型軽量なボディー 通信速度は1Mbps程度

 H11LCの最大の魅力は、わずか57gという国内最軽量クラスのボディーに通信通話機能をおさめたパッケージングにある。

 手に持つとケータイとは思えないほど小さく軽い。樹脂製の外装はお世辞にも高級感があるとは言えないが、丸みのあるかわいらしいボディーは、デザイン的にも悪くない。

 電波感度もいい。データ通信時はUSBケーブルでパソコンに接続する。使用時のスタイルはパソコンの“しっぽ”のようで不格好だが、むしろパソコン本体からはなれてノイズの影響を受けにくいため、安定した電波状態を保てるのがメリットとなる。

 セットアップも簡単だ。Windowsの場合、H11LCをいきなりパソコンに接続すると、端末側メモリーに内蔵されているドライバーとユーティリティーが自動的にインストールされる。光学ドライブを持たないネットブックに最適だ。

設定は一切不要。左上のアイコンをクリックすればインターネットに接続できる

 最大40Mbpsの理論値となるモバイルWiMAXの試験サービスが始まり、またHSDPA方式の7.2Mbpsといった高速通信サービスが可能な現状では、H11LCの3.6Mbpsという通信速度はどうしても見劣りがする。

 だが、実効速度を測定してみたところ、平均で下り1.2Mbps、上り300kbpsほどのスピードは出るようだ。さすがにYouTubeのHD動画やJoostといった高画質な動画サイトでは「紙芝居状態」が続き、まともに楽しめるものではない。それでもヤフーの写真付きニュースを閲覧したり、1~2MB程度の小さな添付ファイルの送受信といった作業ならストレスがない。ニコニコ動画はコマ落ちが激しく、カクカクした感じにはなるが、視聴可能だ。

 “ながら”通話ができるのも、ハイブリッド端末ならではでとても便利だ。データ通信中でも電話の発着信が可能なので、例えば通話相手と同じウェブページを見ながら電話で打ち合わせをするといったシーンなどで重宝した。

(次ページへ続く)

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