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BOOM BOOM SATELLITESや髭(HiGE)のMV監督が語る

ニコ動MADにイジられる喜び――長添雅嗣氏に聞く

2009年03月18日 14時15分更新

文● BUBBLE-B、西川仁朗/トレンド編集部

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ニコ動がめちゃくちゃ楽しい理由

BUBBLE-B 今、YouTubeやニコニコ動画などがウェブで流行ってますが、ご覧になりますか?

BUBBLE-B氏の映像リミックス作品はニコ動やYouTubeにアップロードされているものも多く、制作者サイドが見て逆に仕事のオファーが来ることもあるという

長添 よく見ますね。自分の作ったMVとかがアップされて、弾幕でコメントが付いてたりすると楽しくてしょうがない(笑)。ミュージシャンならライブ会場で反響を貰ったりしますけど、MVのクリエイターってユーザーの反応を直接見る機会ってないじゃないですか。ちょっと怖い部分もあるんですけど、ニコ動で反響があって、「やっぱこのシーンがカッコイイと思ってくれてるんだ」とか、僕が意図したことを感じてくるユーザーのコメントがあったりすると凄く嬉しいですね。

BUBBLE-B 例えばどのようなコメントが嬉しかったですか?

長添 BOOM BOOM SATELLITESの「EAZY ACTION」のMVの中に、アニメを意識したシーンとかあって、誰も気付づかないだろうと思って作ったんですけど、気付いてくれた人がいたんですよ。最後の弾丸が止まると波紋が広がるシーンは、僕なりにエヴァのATフィールドをオシャレにしてみようかと思って入れたんですよ(笑)。あと、アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のムービーでもNARUTOの要素を入れたりとか。


BOOM BOOM SATELLITES/EASY ACTION


BUBBLE-B こっそり入れたオマージュのような物ですね。

長添 別に遊び心とかオマージュとして意識しているわけではないんですが、やっぱりアニメ的な表現が好きだから、やりたくなっちゃうし、やっちゃうという感じですよね。

BUBBLE-B それは反応されたら嬉しいですね! ちなみに、好きなアニメは何でしょう?

長添 いっぱいありますね。押井守さんの作品はもう全部ですね。最近では「天元突破グレンラガン」とか好きですね。

BUBBLE-B ニコ動にはご自分の作品にコメント書いたりすることはありますか?

長添 いや、自分の作品には自分では絶対にコメント書かないようにしてます。見てるのが楽しいんで。でも、自分の作品にたまに、隣のヤツに「書いて」って言ったりとか(笑)。

BUBBLE-B ガハハハ! 本人が出て来たら大騒ぎになりますね。ニコ動でマッシュアップって流行ってるじゃないですか。Perfumeと吉幾三の楽曲が混ざったりとか。

長添 あぁ、ありますね。ブンブンのもありましたね。Kick it Outがドナルドの声になってるやつとか。

BUBBLE-B そういったご自身の作品がマッシュアップされているとどのように感じますか?

長添 いやあ、めちゃくちゃ嬉しいですね(笑)。消されちゃったら何で消されちゃうの?って思うくらいです。作業中は裏でラジオとかニコ動とか流しているんですけど、一度、空耳動画にハマっちゃってそればっかり見ていた時期がありましたね(笑)。僕の周りでもみんな見てますね。

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