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パワポで極める「ビジネス極意」 第4回

プッシュ型提案書で通せ――「1枚企画書」パターン実例3題

2009年03月23日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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プッシュ提案書 No.2
P(問題)+S(解決)=問題解決型

会議の無駄を省き、アイデアを生む
メール仮想会議企画書

 社内の慣習に弊害があるとわかれば、すぐにそれを改革する必要がある。こんなときにも「1枚企画書」が役に立つ。

 メリットとデメリットを列挙して、メリットのどの部分を活用するとデメリットを相殺できるかを検討し、アイデアのコンセプトを掲げる。改革をすることでどのような結果が期待できるかも最後に記しておく。


企画の特徴

最初に提案とその裏付け、メリット&デメリットで現状を把握して、提案のメリットを見せる流れ

最初のOで提案事項を明言。続いてS→V→C→Iの流れで、現状の問題点を指摘し、結果としての具体的なメリット&デメリットを示し、最後に新たな価値の創造で締めくくる

 メールは仕事に新しいカルチャーをもたらしましたが、その一方でメールに頼って大事なことを忘れてしまうという弊害も起きています。それが上段左の「デメリット」で、現在のS(情況)です。

 それに対して、対面での仕事を簡素化してくれるといった「メリット」もあり、これは情況を踏まえた考察なのでV(見解)です。

 提起した問題に対する考察なので、SVのタイプは《P(問題)+S(解決)=問題解決型》ということになります。

 そこで出てきたのが、メールを使ってブレーンストーミングを行おうという案で、キャッチフレーズ「アイデアの駅伝」(頼りになる便り)も含めてC(中核概念)を形成しています。

 特徴が3つ挙げられていますが、これがコンセプトのI(具体案)です。これによって創造的で生産的な意見の交換ができるようになると主張しています。一部にE(評価)の内容も含まれています。


完成企画書

メール仮想会議企画書の完成図

メール仮想会議企画書の完成図


 (次ページ、「この企画書の『見せ方のポイント』&描作成ポイント」に続く)

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