40%増量のバッテリー
外観やディスプレーのほかにも最高峰の証がある。そう、最大8時間と長時間化されたバッテリーだ。
アップルのページに詳しいが、要するにバッテリーの交換機構を潔く捨てて、空いたスペースにも含めて従来より40%も大容量のバッテリーを組み込んだという感じだ。
実際、「システムプロファイラ」でバッテリーの「完全充電時の容量」を調べてみると、新15インチMacBook Pro 2.53GHzは4569mAh、旧17インチMacBook Proは6625mAhだったが、新MacBook Proはこれらを大きく上回る1万2693mAhだった(すべて充電サイクルが15回以下の新品バッテリーで確認)。
バッテリー駆動時間が「8時間」というのはモバイルノートではそんなに珍しくない。だが、これがバッテリーを食う大画面の液晶ディスプレーと標準電圧のCore 2 Duoを備えたマシンでは、話が変わってくる。
先に上げたHP「Pavilion Notebook PC dv7」のスペック表によれば、バッテリー動作時間は約3時間30分とのこと(XPS M1730は記載なし)。拡張バッテリーを利用せず、最大8時間というのは結構エラいのだ。
実際、DVDビデオを連続再生したベンチマークでは、旧17インチより最大で30%ほどバッテリー駆動時間が伸びている。以前掲載したMacBookホワイトのベンチマークも併せて見れば分かるように、MacBookシリーズ中、最長のバッテリー駆動時間なのだ。
2種類のグラフィックで変わるバッテリー駆動時間
17インチMacBook Proは15インチモデルと同じく、2種類のGPUを採用している。長時間駆動を重視したいときは、より消費電力が低いグラフィックス統合型チップセット「NVIDIA GeForce 9400M」を利用し、動画編集などマシンパワーが必要なときは独立型GPU「NVIDIA GeForce 9600M GT」に切り替えることが可能だ。
バッテリー駆動が「最大8時間」というのは統合チップセットを利用した場合で、独立型GPUに切り替えた際は「最大7時間」に減ってしまう。