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旭川医科大学病院とKDDI研究所、インターネットを利用した遠隔医療サービスの実証実験を開始

2007年02月19日 22時55分更新

文● 編集部

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国立大学法人旭川医科大学病院と(株)KDDI研究所は19日、退院後に在宅医療が必要な患者や高齢者を対象に、インターネットを利用した遠隔医療サービスの実証実験を2月中2に開始すると発表した。

実証実験の概略図
実証実験の概略図
実証実験で使用する健康管理端末実証実験で使用する健康管理端末

実証実験は、北海道各地に点在する在宅患者/在宅高齢者の家に、KDDI研究所が開発した健康管理端末を設置して行なうもの。端末にはテレビ電話機能が搭載されており、患者は看護師や医師と対面して病気に関する情報を共有できる。医師が登録した患者の生体情報や病状データに関する所見の閲覧も可能。同病院ではこれらの機能により、病院で受けられるサービスと同レベルのサービスを提供できるとしている。

旭川医科大学病院では2006年9月から入院患者に対し、テレビ会議機能を使った医師との相談が行なえるようにしたり、生体情報データ(脈拍/心拍数/血圧など)を送信したりするなどのインターネットを使った実証実験を行ない、システムの検証と評価を行なってきた。今回の実験は、3月に開始を予定する本格的なサービス提供に向けた実証実験の第2弾として、一部の在宅患者/在宅高齢者を対象に行なうもの。

実証実験に使われる健康管理端末機器の製造は(株)アイ・シー・エイが行ない、システムの運用と保守を(株)コンピュータビジネスが担当する。

旭川医科大学病院ではこの実験の成果を生かし、KDDI研究所と連携し、地域医療サービスの普及に取り組んでいくとしている。

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