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YRP/UNL、“東京ユビキタス計画・銀座”の体験会を実施

2007年02月09日 23時42分更新

文● 編集部 若林健太

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YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は9日、同研究所と東京大学大学院情報学環のCOE(Center of Excellence)“次世代ユビキタス情報基盤の形成”が技術協力を行なっている実証実験“東京ユビキタス計画・銀座”の記者向け体験会を開催した。

“東京ユビキタス計画・銀座”は、TRONベースの携帯情報端末“ユビキタス・コミュニケータ”(UC)と、無線ICタグや2次元バーコードなどで場所に振られたID(ucode)を利用して観光ガイドや道案内を提供するプロジェクト“東京ユビキタス計画”の一環として、1月21日から実施されているもの。実施しているのは東京都と国土交通省で、ユビキタスコンピューティングの研究を行なう研究機関であるYRPユビキタス・ネットワーキング研究所とCOE“次世代ユビキタス情報基盤の形成”が技術協力を行なっている。今回の体験会は、実験に利用されている技術を紹介する目的でYRPユビキタス・ネットワーキング研究所が実施したもの。

実証実験の場となる銀座4丁目付近には、それぞれucodeが振られたICタグ、赤外線マーカー、無線マーカーなどの“ucodeマーカ”が約1000個設置されており、ユーザーが“ユビキタス・コミュニケータ”を持って“ucodeマーカ”の近くに行くと、各ucodeに応じた情報が“ユビキタス・コミュニケータ”に表示される。閲覧できる情報は地図、周辺の3D画像、周辺の施設情報(トイレ、医療機関、交番など)、観光情報(歴史にまつわるコラムなど)、店舗情報、交通情報、付近で火災が発生したなどの災害情報など。電子掲示板の閲覧/書き込みも行なえるほか、“ユビキタス・コミュニケータ”でどのucodeの情報を見たかを、後でパソコンのウェブブラウザー上で確認することもできる。

YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長の坂村 健氏
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長の坂村 健氏

説明会のガイドを務めたYRPユビキタス・ネットワーキング研究所所長で東京大学大学院情報学環教授でもある坂村 健(さかむら けん)氏は、“東京ユビキタス計画・銀座”について、「実験に参加し、ucodeで情報を発信したいという店舗や施設がどんどん出てきている。もう1回、1年後に来てみて下さい。そうしたらもっと増えていると思う」と、手ごたえを語った。

実証実験の内容を写真で紹介する。

“ユビキタス・コミュニケータ”
“ユビキタス・コミュニケータ”
銀座4丁目付近に設置された“ucodeマーカ”
付近の3D画像を表示したところ。画面上のカーソルでスクロールさせることもできる 一部の店舗にはショーウィンドウ付近に“ucodeマーカ”が設置されており、フロアガイドや商品の紹介などが閲覧可能 近で火事などが発生するとその情報や避難経路を表示する“緊急情報一斉通知”のデモも行なわれた
付近の3D画像を表示したところ。画面上のカーソルでスクロールさせることもできる一部の店舗にはショーウィンドウ付近に“ucodeマーカ”が設置されており、フロアガイドや商品の紹介などが閲覧可能近で火事などが発生するとその情報や避難経路を表示する“緊急情報一斉通知”のデモも行なわれた

“東京ユビキタス計画・銀座”の実証実験は、参加申し込みを行なえば誰でも参加できる。

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