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沖データ、セキュリティー評価基準に対応可能なカラーLEDプリンター『C8800dn』を発売

2007年01月24日 22時30分更新

文● 編集部 若林健太

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(株)沖データは24日、別売オプションと組み合わせることでセキュリティー評価基準“ISO/IEC 15408”に対応するLED方式のカラーページプリンター『C8800dn』と、従来機種より重量を約42%減らしたというドットインパクトプリンター『MICROLINE 6300FB』を発売すると発表した。2月上旬に出荷を開始する。価格は『C8800dn』が28万1400円、『MICROLINE 6300FB』が12万3900円。同日、東京・中央区の銀座AMUSERホールで発表会が開催された。

『C8800dn』
『C8800dn』

『C8800dn』は別売のセキュリティーキットと組み合わせることで、国際的なセキュリティー評価基準である“ISO/IEC 15408”に対応したHDDの暗号化機能を利用できるのが特徴(“ISO/IEC 15408”に関しては現在評価・認証中で、3月末に取得予定としている)。オプションとして、プリント操作を行なうときとプリントアウト時にICカードによる認証を行なう“ICカード認証印刷機能”、パソコンから送られるプリントデータを暗号化して受信し、プリントアウト時にパスワードによる認証を行なう“暗号化認証印刷機能”、HDDに蓄積されたプリントデータを自動的に消去する“ジョブイレース機能”にも対応する。

標準のセキュリティー機能としては、SSL/TLS、IEEE 802.1xに対応。付属ソフトの機能を利用し、プリントを行なったユーザーの情報やプリント日時を印刷物にウォーターマーク印刷する“ログオン情報強制印刷”や、ユーザー情報やプリント日時をドットパターン化して地紋印刷し、ドットパターンをスキャナーで読み取ればユーザーが特定できる“ProtecPaper プリンティングソリューション”にも対応する。

印刷解像度は最大600dpi×1200dpi。印刷速度はA4ヨコでカラーが毎分26ページ、モノクロが毎分32ページ。給紙枚数は、標準で400枚。インターフェースは10/100BASE-TX、パラレル(IEEE 1284準拠双方向)、USB 2.0を装備する。本体サイズは幅485×奥行き648×高さ341mm、重量は約32.3kg(消耗品を含まず)。
『MICROLINE 6300FB』
『MICROLINE 6300FB』

『MICROLINE 6300FB』は、従来機種『MICROLINE 5350SE』に比べ重量を約43%、設置面積を約20%減らしたという水平型ドットインパクトプリンター。操作パネルを本体前面上部に配置し操作性の向上を図ったほか、従来機種では操作パネルでのみ可能だった設定操作をパソコンのユーティリティーソフトでも行なえるようにした。

印刷速度は漢字で毎秒67字(高速モードで133字)。6枚綴りまでの複写紙に対応する。内蔵フォントは“明朝”“ローマン”“サンセリフ”“クーリエ”“OCR-B相当”。インターフェースはUSB 2.0とパラレル(IEEE 1284準拠双方向)を装備する。本体サイズは幅425×奥行き302×高さ210mm、重量は約7kg。

発表会に出席したのは、沖データ 代表取締役社長の前野幹彦(まえの みきひこ)氏、代表取締役専務の水谷 実(みずたに みのる)氏、常務取締役の関根 均(せきね ひとし)氏、上席執行役員の山本幹夫(やまもと みきお)氏、国内営業本部 ソリューション営業第一部 営業第一課の鎗田優子(やりた ゆうこ)氏、同本部 プリンティング・ソリューション推進部 第一課課長の末本輝之(すえもと てるゆき)氏の6名。

代表取締役社長の前野幹彦氏
代表取締役社長の前野幹彦氏

まず前野氏が挨拶を行ない、「現在プリンターには価格・品質・スピードの進歩だけでなく、業務価値を固める使い勝手のいいユーティリティー機能、あらゆるビジネスシーンにマッチする印刷媒体のノウハウ、困ったときの相談窓口など、さまざまなソリューションが求められている」とし、同社がそれらを提供していきたいと語った。

調査結果を紹介する鎗田優子氏 プリント時に発生するセキュリティーリスクの認知に関する調査結果
調査結果を紹介する鎗田優子氏プリント時に発生するセキュリティーリスクの認知に関する調査結果

次に鎗田氏が登壇し、同社が独自に行なったオフィスでの情報セキュリティー対策に関する調査結果を紹介した。調査はオフィスのセキュリティー責任者やセキュリティー関連部署に所属する人物など1000人を対象に行なったもので、それによると、81.0%が印刷物の持ち去りを、75.6%がプリンター内部のプリントデータ蓄積を問題と考えているなど、多くのオフィスでプリント時に発生するセキュリティー上のリスクが認識されているにもかかわらず、対策はほとんど取られていないという。また「55.2%がセキュリティー機能を持つプリンターの存在を認知しているが、コストや手間の問題から実際にセキュリティー機能つきプリンターを利用しているのは5.8%にとどまっている」とし、安価で手軽に導入できるセキュリティー機能つきプリンターが求められていると述べた。

新機種の概要を説明する末本輝之氏 末本氏が示した他社製品との比較
新機種の概要を説明する末本輝之氏末本氏が示した他社製品との比較

そして末本氏が登壇し、新機種の説明を行なった。説明の中で末本氏は『C8800dn』と他社製品の比較を行ない、「『C8800dn』より高額な機種と比較しても、セキュリティー機能は充実している」と語った。

質問に答える代表取締役専務の水谷 実氏
質問に答える代表取締役専務の水谷 実氏

質疑応答では、同社が今後発売するほかの製品や既存の機種もセキュリティー機能に対応させていくのか? との質問に対し、水谷氏は「“ProtecPaper プリンティングソリューション”などに関しては、近い将来オフィスで使う全製品に展開していきたい」と答えた。

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