HPCシステムズ(株)は19日、小型のクラスターシステム“パーソナルクラスター”の新製品として、8ノードの『BoxClusterX2』(HPC6000-XC832C)を同日付けで発売すると発表した。基本構成価格は298万円。オーダーメイド製品となっており、OSのプレインストール/ネットワーク設定/ファイルサーバー設定/並列処理・負荷分散処理ミドルウェアの設定/開発環境設定/アプリケーション設定などを行なって出荷するターンキーシステムにも対応する。
『BoxClusterX2』の外観 | ケース内部 |
『BoxClusterX2』は、各ノードのCPUにIntel Xeon 3060-2.40GHzを搭載した8ノード16コアのパーソナルクラスター。2ノードのシステムを実装した専用シャーシ4台を、前面パネルが開閉可能なケースに搭載する。HLP(High-Performance Linpack Benchmark)計測によるピーク性能は115GFLOPS(8ノード、N=6万で計測)。米Gaussian社の化学解析ソフト“Gaussian”シリーズ、フルーエント・アジアパシフィック(株)の熱流体解析ソフト“Fluent”シリーズ、(株)シーディーアダプコ・ジャパンの熱流体解析ソフト“StarCD”シリーズなどのアプリケーションで動作を確認済で、高速動作も確認済だという。
ネットワークインターフェースは10/100/1000BASE-T×2を装備。メモリーは標準で16GB(各ノード2GB)を搭載し、最大64GBを搭載可能。本体サイズは幅434×奥行き640×高さ586mm。消費電力は1ノードあたり200W。対応OSは、Windows Compute Cluster Server 2003、Red Hat Enterprise Linux 3/4 WS(EM64T版)。