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青空文庫、著作権保護期間延長に反対するビデオ映像を公開

2007年01月22日 18時56分更新

文● 編集部

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青空文庫は22日、著作権保護期間延長に反対し、署名を呼びかけるビデオ映像をウェブ上で公開すると発表した。

青空文庫は、ライターの富田倫生氏ら数人の発起人を中心に運営され、現時点で570名のボランティアスタッフが参加しているウェブ上の電子図書館。夏目漱石や芥川龍之介などの著作権が消失した作品を、誰もが無償で読むことができるように設立されたもの。作者の死後50年が経過すると著作権は失われ、誰もが自由に作品を利用できるという日本の著作権法を基に運営されている。

現在、日本文藝家協会、日本漫画家協会、日本音楽著作権協会(JASRAC)など16の利権団体と米政府の要求から、著作権保護期間を70年に延長しようとする検討がされているが、青空文庫はこれに反対している。

青空文庫は、今回公開された動画で、“著作権保護期間が70年延長されると、著作権終了間際の作品の公開は20年先送りされる。さらに、保護期間70年の延長が、既に保護期間を終えた作家にまでさかのぼって適用されると、青空文庫の6000点の作品は半減する。著作権保護期間の延長は、古い作品を分かち合うことや、古い作品から新しい作品を創造することを抑止し、文化の発展の妨げになる”と訴えており、延長に反対する署名を募っている。

署名は、ウェブページでPDF版の署名用紙をダウンロードして、投函することで行なえる。受付期間は4月30日まで。

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