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【Macworld 2007 Vol.10】「One More Thing」は会場にあった──Expoの目玉はあの新型Mac!?

2007年01月12日 23時21分更新

文● ITジャーナリスト 林信行

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昨年始めからウワサ系サイトで話題になっていたタブレット型Macが、Macworld Expoでついに発表となった。

ただし、開発元はアップルではなく、米国のAxiotronという会社。製品は米アップルのMacBookをタブレット型に改造したもので、名前はズバリ『ModBook』。“Mod”(Modification)とは英語で“改造”を意味する。

開発の中心人物、アンドレアス・ハース(Andreas Haas)氏は、元々米アップル社でPDA“Newton”を手掛けていたという経歴の持ち主だ。

Modbook
サードパーティから登場したタブレット型Mac『ModBook』

販売は米国の周辺機器メーカー、OWC (Other World Computing)が独占的に手掛ける。CPUやメモリー/HDDの容量、光学式ドライブの種類などが異なる3モデルを用意し、価格は2279ドルから。出荷は4月以降になるが、すでに米国やカナダからの注文を受付始めている。

日本向け販売時期については現時点で明らかになっていないが、OWCはこれまでにも日本向けに製品を販売してきた実績があるため、そう遠くないうちに実現するだろうとしている。

ModBookのサイズはほぼMacBookと同じ。実際、ModBookの底面はMacBookの白いポリカーボネート筐体そのままだ。その底面の上にワコムの感圧式タブレットと一体になった液晶ディスプレーを乗せて、メタルのベゼルを加えている。ベゼルの手前には、スタイラスペンを収納するスペースも設けられている。

ペン収納
付属のスタイラスペンを収納して持ち運べる
3モデル
CPUやメモリー/HDDの容量、光学式ドライブの種類などが異なる3モデルを用意

iPhoneとは異なり、実は非タッチスクリーン

ラレイ・レデット
ModBookのプロモーター、ラレイ・レデット氏

同製品のプロモーターでAxiotronとワコムを代表するラレイ・レデット氏は「iPhoneの発表の影響で多くの人が誤解しているが、これはタッチスクリーンの製品ではない」と強調する。

実際、ModBookの液晶ディスプレーを指で触っても、何も書き込むことはできない。ワコム社の専用スタイラスペンを使った場合だけ入力が可能だ。

これを不便と感じる人もいるかもしれないが、こうした仕様にしたことで「ただ手書き入力ができるだけでなく、押しの強さを検知して、微細な描画表現を実現できる」とレデット氏は語る。




『Ink』の技術を手書き入力に利用

感圧ペン採用のもう1つのメリットは、Mac OS Xに内蔵された“Ink”機能が利用できること。Inkは元々、手書き文字の入力/認識やペンを使ったジェスチャー操作といった、Newton用に開発されていた機能だそうだ。ModBookでは、このInkを使って英文の手書き入力が可能になっている。

ただし、残念なのはInkが英語にしか対応していないことだ。「日本のユーザーには、アップルに日本語対応のInk機能が欲しいとフィードバックを送って欲しい。アップルは私がどんなに訴えかけても、こうした機能を搭載してくれることはない。しかし、もし日本のユーザーから大量のフィードバックが送られてきたら、動いてくれることだろう」とレデット氏は述べている。


GPSを内蔵する唯一のMac

GPS
GPSは上位2モデルに内蔵されている

ModBookにはキーボードとトラックパッドを除く、MacBookの仕様がほぼすべて内蔵されている。内蔵iSightなども健在だ。実はこれらに加えて、従来のMacBookにはなかったハードウェアも追加されていた。GPS機能だ。

GPSチップには、ビルなどの影に隠れても正確な位置検出ができると定評のある『SiRF Star III チップセット』を採用。今回のMacworld Expoで出展されているナビゲーションソフト『RouteBuddy』や、“Google Earth”などのGPS対応ソフトと連携ができるとしている。

アップル純正品と比べると多少見た目の悪いModBookだが、持っていれば注目間違いなしの、今、最もクールな“新型Mac”だろう。なお、ModBookは今回のMacworld Expoの“BEST OF SHOW”も受賞している。





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