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【2007 CES Vol.5】シャープの米国法人、108インチの巨大AQUOSをプレス関係者に紹介

2007年01月08日 08時52分更新

文● 編集部 小林久

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シャープ(株)の米国法人Sharp Electronics社は7日(現地時間)、2007 International CESの会場で記者発表会を開催し、108インチサイズの液晶テレビなど新製品の発表を行なった。

108インチ液晶テレビ
CES展示の目玉となりそうな108インチの液晶テレビ

今回発表された108インチの液晶テレビは今夏の市場投入を予定。三重県の亀山第2工場で現在稼動している第8世代のラインを利用して生産される。価格や日本市場での投入予定に関しては未公開だが、会場に控えていた担当者からは「商品化に関しては各国で事情が異なり、大画面に対する要求の高い米国でまず発表することにしたが、基本的には全世界での展開を考えている」という前向きな意見が出た。

公開された製品は、プロトタイプとはいえ、技術的には、現在商品化されている65インチクラスのテレビと同じ技術を使っている。このため完成度は高い印象だった。とはいえ、実際に導入される用途などによって、製品に要求される基準は異なるため、用途や引き合いなどを考えながら、最終的な調整が必要になる状況だという。

亀山第2工場で生産されている第8世代ラインのキャパシティは2007年2月現在で毎月3万枚程度。65インチのテレビではこのガラス基板を2枚取りで利用するが、108インチでは、これをまるまる1枚使用して製造する形になる。消費電力や輝度、コントラスト比といった細かな仕様に関してはいまのところ未公開。1080PのフルHD映像(1920×1080ドット)の表示が可能。

また、発表会では同社初となるBlu-rayプレーヤーの製品投入時期(米国市場向け)が、2007年第2四半期になることも明らかになった。価格は1199.99ドル(約14万4000円)。これ以外にも、iPod用のクレードル型スピーカーといった新製品の投入も予定されている。108インチという画面サイズは、松下電器産業(株)などプラズマ陣営の最大画面サイズを上回る大きさ。発表会での登壇者も応答速度など、画質面でもプラズマテレビに劣らない点を強調。米国におけるシャープとAQUOSブランドの確立に改めて取り組んでいく姿勢が示された。

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