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大画面TVにつなげて使う新コンセプトパソコン登場!――富士通、2007春モデル新製品を発表

2007年01月15日 00時00分更新

文● 編集部 小西利明

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2007年春モデルのFMV-DESKPOWERシリーズは、従来機種と比べてハードウェア面では大きな変更はなく、堅実にVista対応を進めた製品という傾向となっている。低価格を志向した機種以外は、デジタル放送視聴に対応した機種が主流となっている点も特徴であろう。

FMV-DESKPOWER LX

20.1インチワイド液晶ディスプレー一体型の“FMV-DESKPOWER LX”『LX70U/D』。デジタル放送視聴/録画も可能
20.1インチワイド液晶ディスプレー一体型の“FMV-DESKPOWER LX”『LX70U/D』。デジタル放送視聴/録画も可能

人気の高い液晶一体型パソコン“FMV-DESKPOWER LX”シリーズは、2006年秋冬モデルでは7機種もあったラインナップが整理されて、20.1型ワイド液晶ディスプレー搭載1機種、17インチ液晶ディスプレー搭載2機種の計3機種に整理された。これは、より安価な液晶一体型パソコンとして“FMV-DESKPOWER EK”シリーズが登場したこともあって、LXシリーズはよりエンターテイメント性を重視した方向性に注力したためと言えそうだ。

写真のとおり、ボディーカラーは“スノーホワイト”と称する明るい白系を配色。銀と黒で男性的だった従来機種よりも柔らかい、リビングにも合いやすいデザインとなった。

解像度1680×1050ドットの20.1型ワイド液晶ディスプレーを搭載する最上位機種『LX70U/D』は地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーと地上アナログ放送チューナーを、17インチSXGA液晶ディスプレーを搭載する中位機種『LX50U/D』は地上デジタル放送チューナーと地上アナログ放送チューナーを内蔵する。両機種ともデジタル/アナログ放送の2番組同時録画が可能になっている。またパソコンの電源がオフ状態でもTVを視聴や録画できる“すぐにテレビ”機能も搭載している。なお下位機種の『LX40U』は、TV機能を搭載しない。

TV機能以外のハードウェア面では、LX70U/D、LX50U/Dが共に1GBのメモリーとCPUのPentium 4 513-3GHzを搭載。Vista Home Premiumをプレインストールする製品となっている。HDDも400GBと、HDDレコーダーとして使うのにも十分な容量を備えている。LX40UはCeleron D 347-3.06GHzを搭載する。OSにはVista Home Basicをプレインストールする。

TV機能は持たないが、予想実売価格18万円前後とリーズナブルな『LX40U』
TV機能は持たないが、予想実売価格18万円前後とリーズナブルな『LX40U』

全機種共通で、グラフィックス機能はATI Radeon Xpress 200Mチップセット内蔵機能を使用する。デスクトップパソコンでありながら、IEEE 802.11a/b/g対応無線LAN機能を標準搭載する点も珍しい特徴だ。同社ではリビングにパソコンを設置しても、LANケーブルの配線が不要である点を利点としている。付属のキーボードとマウスも無線式となっている。

FMV-DESKPOWER LX LX70U/D
CPU:Pentium 4 531-3GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:ATI Radeon Xpress 200Mチップセット内蔵(メインメモリー128MBを共用)|HDD:400GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:20.1インチワイド 1680×1050ドット|TV機能:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー、地上アナログチューナー内蔵|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:27万円前後
LX50U/D
ディスプレー:17インチ 1280×1024ドット|TV機能:地上デジタル放送チューナー、地上アナログチューナー内蔵|それ以外の仕様はLX70U/Dと同等
予想実売価格:24万円前後
LX40U
CPU:Celeron D 347-3.06GHz|メモリー:512MB(512MB×1)|グラフィックス:ATI Radeon Xpress 200Mチップセット内蔵(メインメモリー64MBを共用)|HDD:200GB|TV機能:搭載せず|OS:Windows Vista Home Basic|ディスプレーはLX50U/Dと同等
予想実売価格:18万円前後

FMV-DESKPOWER CE

液晶ディスプレーと省スペースパソコンがセットになった、オーソドックスなセパレート型パソコン“FMV-DESKPOWER CE”は、LXシリーズと同様にラインナップが整理され、3機種の新製品が登場した。

“FMV-DESKPOWER CE”『CE70UW/D』。デジタル放送対応で、付属ディスプレーは20.1インチワイド型
“FMV-DESKPOWER CE”『CE70UW/D』。デジタル放送対応で、付属ディスプレーは20.1インチワイド型

ハードウェア面ではマイナーチェンジと言ってよく、Vista Home Premiumに合わせて1GBのメモリーを標準搭載する機種が2機種ラインナップされた以外は、基本性能の強化が主体となっている。TV機能に関しては、最上位機種『CE70UW/D』が地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーと地上アナログ放送チューナーを内蔵するだけで、他の2機種はTV機能を備えていない。AV機能重視の液晶一体型パソコンとは異なり、パソコンとして充実していればよいというニーズに応える製品と言えよう。

17インチ液晶ディスプレーセットの『CE40U7』。この機種のみボディーカラーが異なり、前面パネルが白と黒になっている
17インチ液晶ディスプレーセットの『CE40U7』。この機種のみボディーカラーが異なり、前面パネルが白と黒になっている

CE70UW/Dは、1680×1050ドットの高解像度20.1インチワイド液晶ディスプレーが付属。『CE50U7』と『CE40U7』には17インチSXGA液晶ディスプレーが付属する。CPUやメモリーなどの基本スペックは、CE70UW/DとCE50U7でほぼ共通、CE40U7のみAMD Sempron 3200+ 1.8GHz搭載となっている。グラフィックス機能はいずれも、チップセット内蔵機能を利用する。

お詫びと訂正:掲載当初、AMD Sempron 3200+ 1.8GHzと記載していましたが、正しくはAMD Sempron 3200+ 1.6GHzでした。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2007年1月18日)

スロット類の仕様は各機種ごとに異なっている。CE70UW/DとCE50U7はSDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカードに対応する“ダイレクト・メモリースロット”を備えるが、PCカードスロットはCE70UW/Dが1スロット、CE50U7が2スロットとなっている。CE40U7はどちらも備えていない。

FMV-DESKPOWER CE CE70UW/D
CPU:Pentium 4 531-3GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:ATI Radeon Xpress 200チップセット内蔵(メインメモリー128MBを共用)|HDD:300GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:20.1インチワイド 1680×1050ドット付属|TV機能:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー、地上アナログチューナー内蔵|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:26万円前後
CE50U7
ディスプレー:17インチ 1280×1024ドット付属|TV機能:搭載せず|それ以外の仕様はCE70UW/Dと同等
予想実売価格:20万円前後
CE40U7
CPU:AMD Sempron 3200+ 1.6GHz|メモリー:512MB(512MB×1)|グラフィックス:ATI Radeon Xpress 1150チップセット内蔵(メインメモリー64MBを共用)|OS:Windows Vista Home Basic|それ以外の仕様はCE50U7と同等
予想実売価格:16万円強

FMV-DESKPOWER TX

フルHD 37インチワイド液晶一体型パソコン“FMV-DESKPOWER TX”『TX95U/D』。パソコン部分の性能が強化された
フルHD 37インチワイド液晶一体型パソコン“FMV-DESKPOWER TX”『TX95U/D』。パソコン部分の性能が強化された

37インチワイドサイズの大型液晶ディスプレーを搭載するTVパソコン“FMV-DESKPOWER TX”は、基本性能が大きく向上した2機種がラインナップされている。

フルHD解像度対応の液晶ディスプレーと、ハイエンドのデジタル放送レコーダー並みの地上/BS/110度CSデジタル放送×2、地上アナログ放送×2の2×2チューナー内蔵といった基本路線は今回も踏襲。そのうえで、CPUをCore 2 Duo E4300-1.80GHzに強化。グラフィックス機能も非力なチップセット内蔵機能ではなく、単体GPUのATI Mobility Radeon X1600を搭載して性能やTV画質を向上させるなど、パソコンとしての基本性能も大きく向上している。

上位機種の『TX95U/D』は従来どおりBDドライブを内蔵しており、録画したデジタル放送番組をHD画質のままムーブすることが可能となっている。HDDも800GB(400GBを2台)の大容量を内蔵するなど、これらの点でもハイエンドのデジタル放送レコーダーに匹敵する。下位機種の『TX90U/D』も、下位とはいえCPUやチューナー関係は同等で、HDDも400GBを内蔵するなど充実したスペックを誇る。パソコンとしては高価な製品だが、フルHD液晶TV+ハイエンドデジタル放送レコーダー+パソコンと考えれば、むしろ安いくらいの製品となっている。

LXシリーズと同じく、パソコンを起動せずにTVをすぐに見られる“すぐにテレビ”機能を搭載。付属キーボードはFMV-TEOと同じ、タッチパッド付きワイヤレスキーボードが付属している。

FMV-DESKPOWER TX TX95U/D
CPU:Core 2 Duo E4300-1.80GHz|メモリー:2GB(1GB×2)|グラフィックス:ATI Mobility Radeon X1600(メモリー256MB)|HDD:800GB(400GB×2)|光学ドライブ:Blu-ray Discドライブ|ディスプレー:37インチワイド 1920×1080ドット|TV機能:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー×2、地上アナログチューナー×2内蔵|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:60万円前後
TX90U/D
メモリー:1GB(512MB×2)|HDD:400GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|それ以外の仕様はTX95U/Dと同等
予想実売価格:50万円前後

FMV-DESKPOWER EK

17インチSXGA液晶ディスプレー一体型のベーシックな新シリーズとして2006年11月に登場した“FMV-DESKPOWER EK”は、Vista搭載にCore 2 Duoモデルの追加などのラインナップ拡充が行なわれた。

TV機能や高性能なグラフィックス機能などは搭載せず、低価格な一体型パソコンのコンセプトを継承。2006年登場のモデルは、性能面では“VistaもなんとかOK”という程度だったが、2007年春モデルではメモリーを1GBに増量し、CPUにCore 2 Duo T5500-1.66GHzを搭載したVista Premium搭載の『EK50U』が登場した。予想実売価格も16万円強とリーズナブルで、「AV機能は重視しないが、Vistaのプレミアムエディションが快適に動く安価な一体型パソコンが欲しい」というニーズに、十分応えられる製品と言える。

下位機種の『EK30U』は、HDD容量以外従来機種と同様で、Celeron M 410-1.46GHzにメモリー512MB搭載のVista Home Basic搭載機種となっている。

FMV-DESKPOWER EK EK50U
CPU:Core 2 Duo T5500-1.66GHz|メモリー:1GB(512MB×2)|グラフィックス:Intel 945GM Expressチップセット内蔵(メインメモリー224MBを共用)|HDD:160GB|光学ドライブ:DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ|ディスプレー:17インチ 1280×1024ドット|TV機能:搭載せず|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:16万円強
EK30U
CPU:Celeron M 410-1.46GHz|メモリー:512MB(512MB×1)|グラフィックス:Intel 945GM Expressチップセット内蔵(メインメモリー64MBを共用)|OS:Windows Vista Home Basic|それ以外の仕様はEK50Uと同等
予想実売価格:13万円前後

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