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コンテンツバリアX4

子供を有害サイトから守る、簡単仕様のコンテンツフィルター

2006年12月15日 20時21分更新

文● 池田冬彦

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『コンテンツバリアX4』は、教育上好ましくないウェブサイトへのアクセスや、内容に問題のあるメールの送受信、チャットの利用などを制限できるフィルタリングソフトだ。

コンテンツバリア
『コンテンツバリアX4』。開発元は仏インテゴ(Intego)社。対応システムは、OS X 10.2以上。対応機種は、PowerPCかインテルCPUを搭載したMac

 使い方は非常に簡単。ソフトを起動するとメインウィンドウにOS Xで使用しているアカウントが表示される。ここで制限対象のアカウント(通常アカウントのみ)を選び、“プロフィール”を“制限付きアクセス”にセットするだけ。これで、そのユーザーが有害な内容を含んだウェブサイトやメール、ストリーミング、P2Pなどを利用できないようにブロックしてくれる。

アカウントの設定画面
作成した制限対象アカウントに対してウェブやメール、チャットなどの制限をかけられる。管理者名とそのパスワードを入力しないと、設定を変更できない。画面下には、ブロックしたウェブページなどの詳細が表示される

ウェブと電子メールのブロックについては、データベースに蓄えられた有害なキーワードとテキストマッチングを行い、許可/ブロックを制御する。チャットも同じ仕組みで、有害と思われるフレーズが発生すると、通信をブロックしてくれる。このデータベースは付属の『NetUpdate X4』がバックグラウンドで自動更新するため、常に最新のものを利用できる。

子供のインターネット利用を効果的に制限し有害サイトから守りたいと考える親、あるいはオフィスでの業務外利用の制限を行いたい管理者などにお勧めしたい。


子供の成長に応じて制限項目を設定できる

簡易的な“制限付きアクセス”のプロフィール設定では、規制する項目やその内容をカスタマイズできない。これを“カスタム”に変更すると、ウェブ/メールのフィルタリングや使用ソフトの規制、利用時間の制限設定などが自由に変更できるようになる。

フィルター項目は“SEX/ポルノ”“ショッピング”“暴力”などのカテゴリーに分類され、それぞれのカテゴリーの有効/無効を個別に設定できるほか、新たなカテゴリーを作成し、任意のキーワードを登録することも可能だ。

カスタム
“カスタム”に変更し、各項目の制限項目を設定できる。“ウェブ”はキーワード/URLによる制限が可能で、任意で新規カテゴリー/キーワードを追加できる

また、キーワードを使わずにURL単位で規制することも可能。ブロックした場合に表示する転送先サイトや、検索エンジン利用時の転送先を別に指定できる。

ただし、フィルター機能はキーワードを基にしているため、有害と思われるものを通してしまったり、逆に有害ではないサイトをブロックしてしまうケースも発生し得る。ブロックされなかったサイトについては、管理者がログを確認しURLをブロックリストとして登録しよう。

有害と判断したサイトをユーザーが表示しようとすると、ブロックした旨を報告する警告ブラウザーが表れ、閲覧できなくなる仕組みだ。

ログの管理
ログの項目を選んでコンテクストメニューから“ブロック”または“許可”を選択すると、サイトの一覧に追加される。ログはテキスト/HTML形式で書き出すことが可能
ブロックされた場合の画面 ブロックされたときのダイアログ
ウェブアクセス時にブロックされた場合のページ表示(左)。ウェブページ以外のブロックメッセージは、半透明のダイアログで表示される(下)

なお、カスタム設定では、曜日ごとにインターネットアクセスが可能な時間を設定できるスケジュール機能を用意している。例えば平日の昼から夕方までをインターネット利用時間帯としたうえで、一日の利用時間を合計2時間までに設定するといった具合に複数の条件を組み合わせられるのが特徴だ。

また、特定のソフトを使わせないようにする個々のソフト制限機能も利用できる。こうした設定により、子供の年齢に合わせて、最も適した制限をかけられる柔軟性がポイントだ。



【結論】

【○】
“制限付きアクセス”のプロフィールを選べば、設定なしで簡単に利用可能。これだけで、一般的な有害サイトや有害メールを遮断できるのがいい。

【×】
ストリーミングを遮断する設定(制限付きアクセス)だと、フラッシュを使ったコンテンツが無条件に遮断されてしまうので実用的ではない。





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