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【Nokia Worldレポート Vol.2】展示会では3G対応のスマートフォンやIP電話対応機種などが登場

2006年11月30日 23時49分更新

文● 安藤 怜

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フィンランドのノキア(Nokia)社が、オランダのアムステルダムで開催した“Nokia World”(ノキア・ワールド)では、3G対応のスマートフォン『Nokia 6290』など4つの新製品と、IP電話対応のスマートフォン『Nokia N80 Internet Edition』の展示が行なわれた。会場の様子とあわせてこれらの新製品を紹介する。

オリペッカ・カラスブオ社長兼CEO
オリペッカ・カラスブオ(Olli-Pekka Kallasvuo)社長兼CEO(最高経営責任者)は、講演の中で4つの新製品を紹介した
展示会場では新製品のほか、発売中のノキアの携帯電話機も多数紹介されていた

3G対応のスマートフォン『Nokia 6290』

『Nokia 6290』
折り畳んだ状態でも、音楽の再生やメールの閲覧が行なえる『Nokia 6290』。ボディーカラーは、“ライトブルー”(左)と“ブラック”(右)の2種類が用意されている
ディスプレーを開いた状態
ディスプレーを開いたところ

『Nokia 6290』は“Symbian OS Ver.9”を搭載したミッドレンジのスマートフォン。ユーザーインターフェースは“S60 3rd Edition”を採用し、対応するネットワークは、W-CDMA/EDGE/GSM(850/900/1800/1900MHz)となっている。スマートフォンということで、ユーザーは自由にアプリケーションのインストールができる。また電子メールの送受信やインターネットへの接続が行なえるほか、“Word”や“Excel”“PDF”などのファイルの閲覧や、“MP3”などの音楽ファイルの再生も行なえる。200万画素のデジタルカメラ(デジタル4倍ズーム)を搭載し、液晶ディスプレーは、2.2インチQVGA液晶パネル(1600万色対応)を採用する。折り畳み時のサイズは幅50×奥行き94×高さ20.8mmで、重さは115g。2007年1~3月の発売を予定しており、欧州での本体価格は325ユーロ(約5万円)を見込んでいる。

ユーザーインターフェースは“S60 3rd Edition”を採用。アプリケーションのインストールも行なえる

同社のソフトウェア・プラットフォーム・マーケティング担当ディレクターのマウリ・メツァランタ(Mauri Metsaranta)氏によると「Symbian OSを搭載した携帯電話機といえばハイエンドのスマートフォンというイメージが強いが、この『Nokia 6290』は、ノキアとしては初めてミッドレンジのスマートフォンになる。さまざまなマーケットセグメントに対応するためには、こうしたマスマーケット向けのスマートフォンも開発する必要があった。今後もラインナップは追加されるだろう」としている。ちなみにNokia 6290の日本での発売は未定とのこと。

マウリ・メツァランタ
ノキアのソフトウェア・プラットフォーム・マーケティング担当ディレクターであるマウリ・メツァランタ(Mauri Metsaranta)氏

IP電話に対応した『Nokia N80 Internet Edition』

『Nokia N80』
無線LAN対応の『Nokia N80』。『Gizmo』をインストールすることで、IP電話をかけられるようになる

ノキアは、8月に発売した無線LAN(IEEE 802.11b/g)対応のSymbian OS搭載スマートフォン『Nokia N80 Internet Edition』向けに、IP電話用アプリケーションの無償提供を開始する。米SIPphone社のIP電話用アプリケーション『Gizmo(ギズモ)』をインストールすることで、N80やパソコンなどでGizmoを利用しているユーザーに、IP電話をかけることができるようになる。

パソコン版Gizmo
Gizmoをインストールしてあるパソコンに、IP電話の着信があったことを知らせている

スリムなストレート型ケータイ『Nokia 6300』

『Nokia 6300』スリムなストレート型携帯電話機『Nokia 6300』

『Nokia 6300』は、奥行き13.1mm、重さ91gのスリムなストレート型携帯電話機だ。ユーザーインターフェースに“Series 40”を採用。米ヤフー(Yahoo!)社との提携により、“Yahoo! Mail”や“Yahoo! Messenger”などが利用できる。200万画素のデジタルカメラ(デジタル8倍ズーム)を搭載し、液晶ディスプレーは2インチQVGA液晶(1670万色表示)を採用している。GSM(850/1800/1900MHz)とGSM(900/1800/1900MHz)のネットワークに対応する2モデルが発売される。2007年1~3月に発売予定で、欧州での価格は250ユーロ(3万8000円)となる見通し。


UMA対応の『Nokia 6086』

FMC向けの『Nokia 6086』

『Nokia 6086』は“UMA(Unlicenced Mobile Access)”という通信技術に対応した折り畳み式の携帯電話機。UMA対応により、屋外ではGSM(850/900/1800/1900MHz)対応の携帯電話機として、屋内では無線LAN(IEEE 802.11b/g)を利用したIP電話として使用することができる。固定電話と携帯電話機の融合を実現する“FMC(Fixed Mobile Convergence)”サービス向けの携帯電話機として、2007年1-3月に発売を予定しており、価格は200ユーロ(約3万円)を見込んでいる。

MP3などの音楽ファイルの再生も行なえる
MP3などの音楽ファイルの再生も行なえる

新興市場向けのファッションケータイ『Nokia 2626』

『Nokia 2626』
新興市場けの『Nokia 2626』

『Nokia 2626』はファッション性を重視した携帯電話機で、インドや中国などの新興市場向けとのこと。ネットワークはGSM(900/1800MHz)に対応しているほか、FMラジオチューナーも内蔵している。価格は75ユーロ(約1万1500円)。

ファッション性を重視した展示コーナー
会場にはファッション性を重視した展示コーナーも

そのほか展示会場では『Nokia 6630』の発売記念グッズとして、銀色の組立式の置物(?)が来場者にプレゼントされていた。

Nokia 6630の発売記念グッズ
『Nokia 6630』の発売記念グッズ
組み立てると置物(?)になる
組み立てると置物(?)になる

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