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FinePix Z5fd

FinePix Z5fd

2006年11月28日 15時37分更新

文● 行正 和義

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FinePix Z5fd

富士フイルム

オープンプライス(実売価格4万円弱)

富士フイルムの「FinePix Z5fd」は、屈曲光学系採用により薄型ボディーに光学3倍ズームレンズ搭載したコンパクト機だ(関連記事)。今年6月に発売された「FinePix Z3」(512万画素)の上位モデルに当たり、レンズは屈曲光学系採用で35mmフィルムカメラ換算時36~108mmの光学3倍ズーム、背面には2.5インチ液晶ディスプレーを装備するなど、基本的なスペックはZ3を継承する。撮像素子は新たに有効630万画素の1/2.5インチ“スーパーCCDハニカム VI HR”へと世代交代&高画素化し、これに併せて内蔵メモリーは10MBから26MBへ大容量化している。なお、“FinePix Z”シリーズの製品名は初代の「Z1」(2005年5月発売)、「Z2」(2005年11月発売)、「Z3」(今年6月)と続き、Z4は飛ばしてのZ5となったことになる。

コンパクト機にこそ欲しかった“顔キレイナビ”

「FinePix Z5fd」
顔キレイナビ搭載コンパクトデジタルカメラとしては2機種目となる富士フイルムの「FinePix Z5fd」。

 FinePix Z5fdの名前のとおり、同社の顔認識技術が搭載されているのが大きな特徴となっている。風景の中から人の顔を画像認識し、人の顔が最適に写るようにピントや露出、ホワイトバランスを調整する“顔キレイナビ”搭載モデルとしては「FinePix S6000fd」「FinePix F31fd」に次ぐ3モデル目となる。

前面 背面
前面のカバーは指掛かりとなるモールドがスライドさせると右端となるため、ややグリップしづらい。起動時にはパネルの「Z5」ロゴ部分が約1秒光るようになっている。背面は従来機とほぼ同様。カーソルとその周囲の4つのボタンでほとんどの操作が行える。ズームボタンの下に3つ並んでいるのは軟質樹脂の滑り止めだが、もっとも液晶ディスプレーに近い1個は下にLEDが入っており充電時などのインジケータとなっている。

 大きめのレンズとボディーに豊富なマニュアル露出系機能を搭載する本格撮影志向のネオ一眼“S6000fd”などよりも、もっと気軽な街角スナップでこそ顔キレイナビは重宝される機能だけに、コンパクト機への搭載はありがたい。また、新機能として“ブログモード”と呼ばれる、ブログに最適なサイズへの変換機能も用意されているが、これはVGAサイズへのリサイズ&トリミングのこと。従来機(Z3)から継承する“IrSimple”による高速な赤外線通信などもあって、撮影した結果をVGAサイズに変換→携帯電話機へIrSimple(もしくはIrDA)でワイヤレス転送→携帯電話からブログへ記事アップなどに便利だろう。最高ISO 1600までの高感度撮影や、フラッシュ撮影と高感度撮影を連続して行なう“高感度2枚撮り”などの機能も従来機から継承する。

上部
シャッターの左にあるのが顔キレイナビのON/OFFボタン。撮影時は特に問題ないが、再生時に顔ズームや顔トリミングを行うときは背面にあったほうが使いやすいだろう。

 本体前面のカバー部分をスライドさせると屈曲式光学系ならではの伸張しないレンズが現われるのもZ3と同様だが、本体サイズはわずかに違いがあり、横幅が2.8mm長く、厚みは6mm減っている。デザイン上の違いとしては、前面のカバーが従来は1枚ののっぺりとした板状だったのに対し、本機では右端に縦長のメッキパーツによるモールドが設けられている。従来機でスリム感の強調や女性へのアピールもあってすっきりとしたレンズカバーのデザインとなっていたが、反面カバーを横にスライドさせる際に指を掛けるところがなかった。本機のモールドの追加はフロントフェイスのアクセントになるとともに、カバーをスライドさせるための指掛かりもできたわけだ。

側面
電源ONでもレンズは飛び出さないのは屈曲光学系ならでは。右側面のストラップ穴の上にあるのが赤外線端子。

 また、新たにフロントパネルの「Z5」のロゴの下には白色LEDが仕込まれていて、フロントカバーをスライドさせて電源を入れると明るく光る。これは撮影時にも点灯して被写体に知らせる機能になっており、セルフタイマーを使っている場合でもシャッターチャンスに合わせてポーズを取ることができる。なお、メニューからLEDの点灯をOFFにすることも可能だ。

付属品一覧
ACアダプタの先端は本体底面のUSB兼用端子に接続する。コネクタの突起が三脚穴に入るようになっており、逆挿しを防ぐ構造だ。

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