このページの本文へ

富士フイルム、“顔キレイナビ”搭載の薄型カメラ『FinePix Z5fd』を発表

2006年11月08日 14時24分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

富士フイルム(株)は8日、画角の中から人物の顔を自動検出して露出を最適化する“顔キレイナビ”機能を搭載した薄型コンパクトデジタルカメラ『FinePix Z5fd』を12月上旬に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は4万円弱。カラーバリエーションは、従来よりシックな色合いのシルバー/ラズベリーレッド/チョコブラウン。CMキャラクターは引き続きカリスマモデルの蛯原友里(えびはらゆり)さんを起用するという。

『FinePix Z5fd』のラズベリーレッド
『FinePix Z5fd』のカラーバリエーションの中でも同社イチオシというのが“ラズベリーレッド”。FinePix Zシリーズはもともと女性ユーザーが多い(約40%)機種だが、Z3のピンクがヒットして女性ユーザーが半数を占めるに至ったという。最近“大人路線”にシフトしているエビちゃんに合わせて、カラーリングも少し大人っぽいものが受けるのではないかと予測しているそうだ

顔キレイナビは、主要な被写体である人物をより美しく撮影するため、画角の中にある顔を最大10人まで、最短0.05秒で自動検出。検出した顔にピント位置や露出を最適化して、ISO感度やフラッシュ発光の有無を設定するというもの。今年7月に発表されたレンズ一体型一眼レフカメラ『FinePix S6000fd』で初めて搭載された機能。

撮像素子は、今年5月発表の従来機種(FinePix Z3)の“スーパーCCDハニカム V HR”から“スーパーCCDハニカム VI HR”に進化。サイズは同じ1/2.5インチで有効630万画素(従来は有効512万画素)に高画素化されたほか、光学層を薄膜化して撮像素子までの深さを浅くすることでより多くの光が取り込めるようになった、フォトダイオードを拡大し感度を向上した、アンプで発生するノイズを低減した、などの改良が施されている。記録画素数は最大2848×2136ドット、または3024×2016ドット(3:2)。

FinePix Z5fdの背面
FinePix Z5fdの背面

また、デジタルカメラで初の“ブログモード”を搭載。撮影した画像をカメラ本体で640×480ドットにリサイズ/トリミングが行なえ、携帯電話機やパソコンに転送してすぐに自分のブログページに写真を掲載できる。トリミングは再生時の拡大/縮小表示と同じ感覚で範囲を設定して、OKボタンで決定する。本体には最大4Mbpsの高速赤外線通信機能“IrSimple”を搭載し、対応する携帯電話機や同社のコンパクトフォトプリンター“Pivi”(ピヴィ)との間では素早いデータ転送が可能(従来のIrDAとも下位互換性あり)。

シルバー チョコブラウン
カラーバリエーションのひとつで、定番のシルバー同社の女性社員によると、女性から見て男性に持ってもらいたい色として選ばれたのがこの“チョコブラウン”だという

このほかのスペックは従来機種から変更なく、レンズはf=6.1~18.3mm(35mmフィルムカメラ換算時:36~108mm相当)のフジノン光学式3倍ズームレンズを搭載。レンズの開放F値は3.5~4.2。ISO感度はオートのほかISO 100/200/400/800/1600まで対応。暗い室内や夜景などでは、自動的に感度を引き上げることでシャッター速度を向上させ、被写体ぶれ/手ぶれを防ぐという。シャッター速度は4~1/1000秒。

VGAサイズでフルフレーム(毎秒30コマ)のモノラル音声付き動画撮影にも対応。記録形式はDCF準拠のMotionJPEG圧縮AVIファイルとなる。インターフェースは、USB 2.0(Hi-Speed対応)とAV出力、DC入力(ACアダプター付属)。なお、今回新たに底部に三脚穴が追加された。

バッテリーはリチウムイオンタイプのNP-40を使用し、撮影可能枚数はCIPA規格準拠の測定値で約200枚。本体サイズと重量は、幅92.8×奥行き19.4×高さ55.0mm/約130g(非装備重量)もしくは約148g(装備重量)。


同時に、工事現場向けデジタルカメラ『FinePix BIGJOB HD-3W』の開発表明も行なわれた。これは2003年11月発表の『BIGJOB HD-1』のユーザーから寄せられたリクエストに応えるべく機能強化するもので、

  • 28mm相当からの広角3倍ズームレンズ搭載(従来は38mm相当から)
  • CALSモード(画素数1MBの1600×1200ドット)を採用
  • 液晶ディスプレーを3インチに大型化
  • 撮影時の画像に加工検出用データを暗号化して添付し、画像の改変が行なわれた場合には本体や付属ビューアー(Windows用『FinePix Viewer For HD-3W』)で検出が可能

などの改良が行なわれている。価格は未定で、2007年1月頃発売予定。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン