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【INTERVIEW】アップルの『Aperture』にも負けない!? アドビが語る日本語『Lightroom』の魅力

2006年10月19日 22時55分更新

文● 編集部 広田稔

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ベータ4の機能向上
ベータ4で向上した機能
[編集部] ベータ4にはいくつもの新要素が盛り込まれています。栃谷さんがお勧めのポイントを教えてください。
[栃谷氏] 個人的にベータ4でいちばん気に入っているのは“現像”モジュールですね。特にトーンカーブによるダイレクトな調整は欲しかった(笑)。すごいなと思ったのは、カーブの調整できる範囲まで視覚的に表示してくれるところですね。

ヒストグラムも秀逸だと思います。今までのヒストグラムは、画像のダイナミックレンジを表示させ、別のパネルなどで調整をかけて、それをもう一度ヒストグラムで確認をするといった使い方をしていたと思います。

Lightroomではヒストグラム自体を動かすことでダイレクトに画像を調整できるようになっています。またヒストグラムにカーソルを当てることでパラメーター名が表示され、ヒストグラムのどの部分を動かせば、どのパラメーターが変わるのかを教えてくれます。
[宮川さん] 今まではヒストグラムなどは画像補正の知識のある方でないと使いにくかったところもありますが、Lightroomではヒストグラムにカーソルを当てただけで、「あ、ここのスライダーが変わるのか」という勉強もしながら画質補正を行なえるんです。


トーンカーブ

トーンカーブ1 トーンカーブ2 トーンカーブ3
トーンカーブのうち、カーソルを当てた場所によってどのスライダーが動くか文字で教えてくれる(左、中央)。カーブ周囲には編集できる範囲がグレーで表示され、カーブを動かすとスライダーも連動して動く(右)

ヒストグラム

ヒストグラム1 ヒストグラム2
ヒストグラム3 ヒストグラム4
ヒストグラムを直接ドラッグして、露出などを補正できる。トーンカーブと同様に、さした場所によってどのスライダーが動くかが表示される

[編集部] “バイブランス”という耳慣れないパラメーターが追加されましたが、これはどんな機能ですか?
[栃谷氏] 簡単に言うと、肌色系の彩度調整に最適化された項目です。弊社が2006年6月に買収したデンマークのピクサマンテック(Pixmantec)社の『RawShooter』というソフトに含まれていた機能ですが、ユーザーに好評だったため、Lightroomに搭載されました(参考リリース)。
[宮川さん] 彩度を調整するときに、今までのPhotoshopですとニュートラルなトーンを保てず、色が飽和してしまうことがありました。例えば、人の肌などでに段々が現われてしまいます。そういった場合にバイブランスを使うことで、自然な状態の色合いを保ったまま調整できます。

バイブランス

バイブランス1 バイブランス2 バイブランス3
通常の彩度スライダーで補正すると、人物の顔やTシャツの色が不自然に変わってしまう。一方、バイブランススライダーでは、同じ“100”のパラメーターに指定しても滑らかな色合いが保たれている

ホワイトバランス

WB1 WB2 WB3
画像の一部をスポイト(写真左囲み)で選択することでホワイトバランスを調整できる“ホワイトバランスセレクタ”も新たに搭載。視覚的にホワイトバランスを調整できる

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